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2026-09-03

フィボナッチリトレースメントとは|引き方の基礎

フィボナッチリトレースメントとは何かを初心者向けに解説。38.2%・50%・61.8%の意味、線の引き方、押し目買いでの使われ方まで会話形式でまとめました。

#テクニカル#インジケーター#手法

この記事でわかること

・フィボナッチリトレースメントが何を測るための手法か
・38.2%・50%・61.8%という節目の比率の位置づけ
・線の引き方と、押し目買いで使う際の注意点

この記事に出てくる用語フィボナッチリトレースメント押し目・戻り支持線トレンド

押し目買いを狙うとき、「どこまで下げたら押し目の目安か」で迷うことがあります。フィボナッチリトレースメント は、値幅を比率で分けてその目安を探る手法の1つです。今回はアゲハと一緒に、線の引き方から確認していきましょう。

フィボナッチリトレースメントとは何か

フィボナッチリトレースメントは、直近の値動きの高値と安値の間に、いくつかの比率で水平線を引く手法です。

アゲハ
フィボナッチって、数学の授業で聞いたことある気がするんだけど。株とどう関係あるの?
サチ先生
もとは数列の名前ですね。株ではその数列から導かれる比率だけを借りて、値幅を分ける目盛りとして使っています。数学そのものを理解する必要はありません。
アゲハ
目盛りって、具体的に何を測ってるの?
サチ先生
直近の安値から高値までの値幅を100%として、そのうち何%まで押し戻されたかを測っています。値幅を測るものさし、と考えると分かりやすいですね。
上昇の安値から高値までの値幅に、23.6%・38.2%・50%・61.8%の節目の水平線を引いた基本図

ここまでの内容を、実際のチャートで練習できます(無料・登録不要)

押し目買いのシナリオで練習する →

38.2%・50%・61.8%の意味

節目としてよく使われる比率は、23.6%・38.2%・50%・61.8%の4つです。

アゲハ
なんでこの半端な数字が節目なの? キリのいい数字じゃダメなの?
サチ先生
経験則として、多くの参加者が意識しやすい比率として知られているんです。「必ずこの数字で止まる」という理屈があるわけではなく、目安の1つという位置づけですね。
  • 23.6%:浅い押し。強いトレンドで見られやすい水準とされる
  • 38.2%:やや浅めの節目
  • 50%:ちょうど半値の水準(厳密にはフィボナッチ数列由来ではないが、慣習的にセットで扱われる)
  • 61.8%:やや深めの節目。押し目買いの目安としてよく参照される
アゲハ
じゃあ38.2%まで下がったら、必ず反発するんでしょ?
サチ先生
それは違いますね。反発する場面もあれば、素通りしてもっと下がる場面もあります。あくまで「注目されやすい水準」というだけです。

線の引き方(高値と安値の選び方)

線を引くには、まず起点となる安値と、終点となる高値を決めます。

アゲハ
どこからどこまで線を引けばいいの? チャートのどこを見ても高値とか安値っぽいところあるじゃん。
サチ先生
細かい山谷は無視して、直近のトレンドが始まった明確な安値と、そこから続いた明確な高値を選ぶのが一例です。人によって選ぶ位置は変わることがあります。
線の起点となる直近の安値と終点となる直近の高値を矢印で示す図
アゲハ
選ぶ場所を変えると、線の位置もずれちゃうんだよね?
サチ先生
その通りです。だからこそ、他のチャート分析とあわせて確認する必要があると考えられています。線の位置だけで機械的に判断しない、という姿勢が大切ですね。

押し目買いでの使われ方

節目の比率は、押し目買いの目安を探るときによく参照されます。

アゲハ
押し目買いの記事で見た「目安」って、もしかしてこのことだったの?
サチ先生
はい、その1つですね。[押し目買いの記事](/blog/pullback-entry)では移動平均線や直近安値も紹介しましたが、これもその1つです。
高値から下落した価格が61.8%付近の節目で反発し再上昇する場面を示す図

節目付近まで下げたことを確認するだけでなく、そこから実際に反発する動きが出るかも合わせて見ることが大切だとされています。

フィボナッチリトレースメントの注意点

線を引けば必ず反発するわけではない点に注意が必要です。

アゲハ
この線を引けば、絶対に反発するポイントが分かるんだよね?
サチ先生
いいえ、そうとは限りません。節目を割り込んでそのまま下落が続く場面も少なくないんです。反発を保証する線ではない、という理解が大切ですね。
61.8%の節目を割り込んで反発せずに下落が続いた場面を示す図。反発する場面との対比
アゲハ
数字に魔法があるわけじゃないんだね。じゃあ下降トレンドのときは使えないの?
サチ先生
下降トレンドでも使えます。高値から安値までの値幅を基準にすれば、今度は上方向への「戻り」の目安として応用できますね。
下降トレンドで高値から安値までの値幅に節目の水平線を引き、上方向への戻りを示す図

フィボナッチの主要比率の位置づけ

比率 意味づけの目安 注意点
23.6% 浅い押し。強いトレンドで見られやすい 反発が浅く終わり、そのまま上昇が続くこともある
38.2% やや浅めの節目 単独では根拠として弱く、他の材料と併用が前提
50% 半値水準(慣習的にセットで扱われる) フィボナッチ数列由来の比率ではない
61.8% やや深めの節目。押し目買いでよく参照される 割り込むとトレンド転換の可能性も意識される

練習ではこう見る

本サイトの練習画面には、フィボナッチリトレースメントを自動で描く機能はありません。かわりに、次の手順で「値幅を目で3分割する」練習ができます。

  1. 練習コース一覧から、上昇トレンド継続などのガイド(押し目買い・4時間足の押し目買い)を選ぶ
  2. ローソク足を1本ずつ進め、直近の明確な安値と高値を自分の目で確認する
  3. 安値から高値までの値幅を、大まかに3分割してみる(浅い・中間・深いの3段階)
  4. 価格がどの深さまで下げたところで反発するか(あるいは反発しないか)を見比べる

数値ツールがなくても、値幅を目で分割する感覚を練習で積み重ねることができます。

なお、練習で表示されるチャート・価格データは、シミュレーション用に生成した合成データ、または実際の市場の値動きを銘柄・日付が特定できないよう加工した派生データです。特定の実在銘柄の価格そのものではありません。

まとめ

  • フィボナッチリトレースメントは、安値から高値までの値幅を比率で分けて押し目・戻りの目安を探る手法
  • よく使われる節目は23.6%・38.2%・50%・61.8%
  • 線を引く起点・終点は、直近の明確な高値・安値を選ぶのが一例
  • 節目で反発する場面もあれば、割り込んで下落が続く場面もある
  • 押し目買いの目安の1つであり、移動平均線や直近安値など他の材料とあわせて確認することが一般的
  • 下降トレンドでは高値→安値を基準に、上方向の「戻り」の目安として応用できる

実際に練習してみよう

フィボナッチの節目を意識しながら、上昇トレンドのチャートリプレイで押し目買いの練習をしてみましょう。登録不要・無料ですぐに始められます。

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よくある質問

フィボナッチリトレースメントは必ず当たりますか?

当たりを保証するものではありません。節目の比率で反発する場面もあれば、そのまま割り込んで下落が続く場面もあり、あくまで押し目の目安の1つとして扱うことが一般的とされています。

どの高値・安値を基準に線を引けばいいですか?

決まった正解はありませんが、直近のトレンドの起点となった明確な高値・安値を基準にする、という考え方が一例として知られています。基準を選ぶ人によって線の位置が変わる点には注意が必要です。

押し目買いの記事とはどう違いますか?

押し目買いの記事は押し目を狙う考え方全般を扱っています。この記事はその中で「どこまで下げたら押し目の目安か」を比率で測る、フィボナッチリトレースメントという1つの手法に絞って解説しています。

※本記事は教育目的の一般的な解説であり、投資助言や特定銘柄の推奨ではありません。掲載内容は将来の投資成果を保証するものではなく、株式等の取引には価格変動等により損失が生じるおそれがあります。詳細は免責事項をご確認ください。