
ダウ理論とは|6つの基本法則とトレンド判断への使い方を解説
ダウ理論の6つの基本法則を図解付きでやさしく解説。実戦で最も使う高値・安値の切り上げ・切り下げによるトレンド判断と、転換シグナルの見分け方をまとめます。
この記事でわかること
・ダウ理論の6つの基本法則の意味と考え方
・実戦で一番使う「高値・安値の切り上げ・切り下げ」によるトレンド判断
・上昇トレンドの継続と転換サインを見分けるチェックポイント
この記事に出てくる用語:トレンド/高値・安値の切り上げ/切り下げ/出来高
ダウ理論は、100年以上前に米国で生まれた相場分析の考え方です。移動平均線もチャートパターンも、根っこをたどるとこの理論の考え方に行き着くと言われるほど、今もテクニカル分析の土台になっています。今回も質問役のアゲハと一緒に、6つの基本法則と実戦での使い方を学びましょう。
ダウ理論の6つの基本法則
6つの法則は、いずれも「価格の動き方には一定の性質がある」という前提を支えるものです。まず一覧で全体像をつかみましょう。
| 法則 | ひとことで言うと |
|---|---|
| ① 平均はすべてを織り込む | 価格にはあらゆる情報がすでに反映されている |
| ② トレンドには3種類ある | 期間の違いで主要・二次・小トレンドに分かれる |
| ③ 主要トレンドは3段階からなる | 先行期・追随期・利食い期の順に進む |
| ④ 平均は相互に確認される | 複数の指標・関連銘柄が同じ方向を向くと信頼度が上がる |
| ⑤ トレンドは出来高でも確認される | 本物の上昇は出来高の増加を伴いやすい |
| ⑥ トレンドは明確な転換シグナルが出るまで続く | 続いている流れには逆らわない |
② トレンドは3種類の入れ子になっている
海の潮の満ち引き・波・さざ波にたとえられます。1年以上続く主要トレンドの中でも、数週間〜数か月の二次トレンドは逆方向に動くことがあり、その中に数日以内の小トレンドがさらに含まれます。
③ 主要トレンドは3段階で進む
一部の投資家が静かに買い集める先行期、上昇に気づいた人が追いかける追随期、ニュースで話題になり一般の人まで買う利食い期の順に進みます。利食い期は先行期の投資家が売り始めるため、天井が近いと言われやすい段階です。
①④⑤ 情報の反映・相互確認・出来高
第①法則は「価格には業績も期待も、みんなの売買を通じてすでに反映されている」という前提です。だからこそチャートの値動きそのものを分析する意味があります。
第④法則は、ダウの時代には工業株平均と鉄道株平均という2つの指数が同じ方向を向いているかを確かめる考え方でした。100年前の米国発祥の話ですが、現代では複数の指数・関連銘柄が同じ方向かを確かめるという形で応用されています。
第⑤法則は出来高(取引された株数)による確認です。本物の上昇トレンドなら、価格が上がる場面で出来高も増えるのが自然とされます。出来高が細いまま上がる場合は、少ない参加者だけで動く勢いの弱い上昇かもしれないと疑う材料になります。
実戦で一番使う「高値・安値の切り上げ・切り下げ」
第⑥法則「トレンドは明確な転換シグナルが出るまで続く」の判定に使うのが、高値・安値の切り上げ・切り下げです。6つの中で最初に身につけたい、実戦での使用頻度が最も高い考え方です。
逆に前の山より低い山、前の谷より低い谷が続くのが切り下げで、下降トレンド継続のサインです。用語の詳しい定義は高値・安値の切り上げ/切り下げも参考にしてください。
トレンド転換の判定例
切り上げ・切り下げが崩れたとき、「トレンドが終わったかもしれない」と判断します。上昇から下降への転換を例に、判定の手順を確認しましょう。
この2段階が典型的に現れるのが、次のようなダブルトップ(二番天井)の形です。
上昇トレンド継続と転換サインの違いを表で整理します。
| 見るポイント | 上昇トレンド継続 | 転換サインの候補 |
|---|---|---|
| 高値(山) | 前の高値を上回り続ける | 前の高値を超えられない |
| 安値(谷) | 前の安値より高い位置で止まる | 前の安値を割り込む |
| 基本姿勢 | 流れに沿った判断を優先 | 新規の買いは慎重に・警戒を強める |
練習ではこう見る
練習画面では、日足コースを1本ずつ進めながら、直近の山・谷にチェックを入れていくのがおすすめです。新しい足が前の山を超えたら継続、超えられず前の谷も割ったら転換の警戒、という手順を繰り返すと感覚がつかめます。
まずは上昇トレンド継続の基礎シナリオで、「山が更新されるか」だけに集中して1本ずつ進めてみましょう。慣れたら下降トレンドや、切り上げが続く場面にも挑戦してください。
まとめ
- ダウ理論は100年以上前に生まれた、トレンド分析の土台となる考え方
- 6つの基本法則の中で、実戦で最も使うのは第6法則(明確な転換シグナルが出るまでトレンドは続く)
- その判定材料が高値・安値の切り上げ・切り下げで、崩れたら転換の可能性を警戒する
- 転換の代表的な判定は「高値更新の失敗+直近安値割れ」の2段階
- 転換サインが出ても再び上昇に戻る「だまし」があるため、判断材料の1つとして使う
トレンドに乗る「順張り」と逆らう「逆張り」の違いは、順張りと逆張りの違いの記事で詳しく解説しています。

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よくある質問
ダウ理論は古い理論なのに今でも使えるのですか?
100年以上前の理論ですが、「トレンドは明確な転換シグナルが出るまで続く」という考え方は現代のトレンドフォロー手法の土台になっています。理論どおりに動かない場面もあるため、判断材料の1つとして使うのが一般的です。
6つの法則を全部覚えないとダメですか?
まずは実戦で最もよく使われる第6法則(トレンドは転換シグナルまで続く)と、その判定に使う高値・安値の切り上げ切り下げから覚えるのが効率的とされています。残りは背景知識として少しずつ理解すれば十分です。
高値・安値の切り上げが崩れたら必ずトレンド転換ですか?
いいえ、切り上げが崩れても一時的な調整で終わり、再び上昇が続くケースもあります。転換サインは「トレンドが終わったかもしれない」という警戒信号であり、他の材料とあわせて判断することが重要とされています。
※本記事は教育目的の一般的な解説であり、投資助言や特定銘柄の推奨ではありません。掲載内容は将来の投資成果を保証するものではなく、株式等の取引には価格変動等により損失が生じるおそれがあります。練習で表示されるチャート・価格データは、シミュレーション用に生成した合成データ、または実際の市場の値動きを銘柄・日付が特定できないよう加工した派生データです。特定の実在銘柄の価格そのものではありません。詳細は免責事項をご確認ください。
アゲハ
サチ先生
アゲハ
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アゲハ
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