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2026-04-10

順張りと逆張りの違い|初心者はどちらから始めるべきか

株の売買手法の二大系統『順張り』と『逆張り』。それぞれのメリット・デメリット・向いている相場と、初心者がどちらから始めるべきかを解説します。

#初心者#手法#順張り#逆張り

この記事でわかること

・順張り=流れに乗る、逆張り=反発を狙う、という2つの手法の違い

・それぞれのメリット・デメリットと、向いている相場

・初心者が順張りから始めるのがおすすめな3つの理由

この記事に出てくる用語レンジ相場押し目・戻り損切り

株のトレード手法は、大きく**順張り(じゅんばり)逆張り(ぎゃくばり)**の2つに分けられます。どちらが絶対に優れているというものではなく、向き不向きと相場状況で選ぶものです。アゲハとサチ先生の会話で、2つの違いを見ていきましょう。

アゲハ
サチ先生。「順張り」と「逆張り」って言葉をよく見るんだけど、何が違うわけ?
サチ先生
一言でいうと、順張りは「流れに乗る」、逆張りは「流れに逆らって反発を狙う」手法ですね。川で例えると、順張りは流れに沿って泳ぐこと、逆張りは流れが弱まった瞬間を狙って逆方向に泳ぐことです。

順張りとは

順張りは、トレンドの方向に沿って売買する手法です。トレンドとは「株価が一定期間、同じ方向に動き続ける流れ」のこと。

  • 上昇トレンド中に買う(押し目買い)
  • 下降トレンド中に売る(戻り売り)
アゲハ
「押し目買い」って何? なんか難しそうなんだけど。
サチ先生
押し目買いは、上がっている株が一時的にちょっと下がった所で買うことですね。エスカレーターで上っている途中、少し立ち止まった瞬間に乗り込むイメージです。上りのエスカレーターに乗れば、あとは流れが運んでくれる、という発想ですね。
アゲハ
なるほどね。勢いのある方向に乗っかるってことじゃん。
サチ先生
そのとおりです。英語では trend following(トレンドフォロー)と呼ばれます。下の図のように、右肩上がりのチャートの「一時的な下げ」で買うのが典型的な順張りですね。
上昇トレンドの押し目買い(順張りの例)

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逆張りとは

逆張りは、トレンドと反対方向に売買する手法です。

  • 急落した所で買う(底値拾い)
  • 急騰した所で売る(天井売り)
アゲハ
下がってる株を買うわけ? 怖くない?
サチ先生
いい感覚ですね。実際に難しい手法です。逆張りは「下がりすぎた株は、いずれ反発する(跳ね返る)」という考え方に基づいています。バーゲンセールで安くなった商品を買うイメージですが、「本当にお買い得なのか、それとももっと値下がりするのか」は事前には分かりません。
アゲハ
うまく底で買えたら、大きく儲かりそうじゃん。
サチ先生
うまくいけば利益幅は大きいですね。ただし「どこが底か」は後になってみないと分からないのが最大の難点です。英語では contrarian(コントラリアン)や mean reversion(平均回帰)と呼ばれる手法ですね。下の図は、下げ止まった後に反発する「底値反発」の例です。
底値からの反発を狙う(逆張りの例)順張りと逆張りの考え方の違い。順張りは上昇トレンドの押し目で流れに乗って買う。逆張りは下落中の反発を狙って買うが、反発するか続落するかは事前に分からない

順張りのメリット・デメリット

アゲハ
順張りの良い所と悪い所を教えてよ。
サチ先生
まず良い所から順番に見ていきましょう。順張りは1回の勝ちで取れる利幅(ペイオフ)が大きくなりやすいんです。トレンドに乗れれば、株価がぐんぐん伸びてくれますからね。それに「移動平均線が上向きか」など、判断基準がシンプルなのも始めたばかりの人に向いています。

メリット

  • 勝率より**ペイオフ(1回あたりの利幅)**が大きくなりやすい
  • トレンドに乗れば、細かく売買しなくても利益が伸びる
  • 判断基準が明快(トレンドライン・移動平均線の向きなど)
アゲハ
じゃあ、弱点はどこなわけ?
サチ先生
入るタイミングが遅いと高値掴み(一番高い所で買ってしまうこと)になります。あとは「ダマシ」といって、上に抜けたと見せかけてすぐ戻る動きに引っかかることもありますね。そして一番大事なのは、株価が横ばいの「レンジ相場」では機能しないことです。

デメリット

  • 入るのが遅いと高値掴みになる
  • ダマシ(一時的な上抜け→すぐ戻る動き)で損切りが続くことがある
  • レンジ相場(横ばいの相場)では機能しない

逆張りのメリット・デメリット

アゲハ
逆張りのメリットは、やっぱり「安く買える」ことでしょ?
サチ先生
ええ。底や天井に近い良い値段で入れれば、利益幅が大きいですね。それと、株価が一定の範囲を行ったり来たりするレンジ相場では、「下限で買って上限で売る」逆張りが力を発揮します。

メリット

  • 底や天井に近い良い値段で入れれば利益幅が大きい
  • レンジ相場で有効
アゲハ
デメリットは……さっき言ってた「どこが底か分からない」ことでしょ。
サチ先生
よく覚えていましたね。相場の世界では「落ちるナイフを掴むな」という格言があります。落下中のナイフを空中で掴もうとするとケガをする。床に落ちて止まってから拾えばいい、という意味ですね。下落トレンドの途中で逆張りすると、大きな損失につながることがあります。それに、みんなが売っている中で買うのは心理的な負担も大きいんです。

デメリット

  • トレンド中の逆張りは大きな損失になりやすい(落ちるナイフを掴む)
  • 心理的負担が大きい(下落中に買う勇気が必要)
  • 底/天井がどこかは、後になってからしか分からない

初心者はどちらから始めるべきか

アゲハ
結局、あたしみたいな初心者はどっちから練習すればいいわけ?
サチ先生
一般的には順張りから始めるのがおすすめとされていますね。理由は3つあります。順番に見ていきましょう。

理由1:トレンドに乗れば負けにくい

上昇トレンドの銘柄を押し目で買う、というシンプルな型は、判断の基準が明確で初心者でも練習しやすい方法です。逆張りはタイミングが全てなので、経験を積んだ人向けです。

理由2:損切りラインが明確

損切りとは「これ以上損が広がる前に売って損失を確定させること」。順張りは「トレンドラインを割ったら損切り」と判定基準が単純です。逆張りは「底だと思ったのにまだ下がる」が頻発し、損切りの判断が難しくなりがちです。

理由3:相場の王道

相場の格言でも「トレンドは友達(The trend is your friend)」と言われます。大きな資金を運用するプロ(機関投資家)もトレンドフォローが主流。大きな流れに逆らって勝つのは簡単ではありません。

アゲハ
順張りって「買い」だけなわけ? 下がってる時は何もできないの?
サチ先生
いい質問ですね。下降トレンドでは「戻り売り」という順張りがあります。下がっている株が一時的に少し戻した(上がった)所で売る手法ですね。下の図がその例です。ただし空売りを使いますから、まずは買いの順張りから慣れていきましょう。
下降トレンドの戻り売り(下げ相場での順張りの例)

使い分けの目安

相場 向く手法
上昇トレンド中 順張り(押し目買い)
下降トレンド中 順張り(戻り売り)
レンジ 逆張り(上限売り/下限買い)
急騰/急落(過熱) 逆張り(反発狙い)
アゲハ
つまり「今がどんな相場か」を見極めるのが先で、手法はその後に選ぶってことね。
サチ先生
まさにそこが結論ですね。手法に相場を合わせるのではなく、相場に手法を合わせる。これができるようになると、見える景色が変わってきます。
相場の状態と手法の使い分けの図。上昇トレンドは押し目買い、下降トレンドは戻り売り、レンジ相場は上限売り下限買いの逆張り、急騰急落の過熱は慎重な反発狙い

練習で両方を試す

アゲハ
頭では分かったけど、実際にできる気がしないんだけど。
サチ先生
最初はだれでもそうだと思いますよ。だからこそ、本物のお金を使う前にチャートリプレイで練習することに意味があります。本サイトには順張り系シナリオ(上昇トレンド/押し目買い)と逆張り系シナリオ(レンジ逆張り)の両方があります。まず順張りシナリオで10回くらい練習してから、レンジの逆張りに挑戦してみましょう。

まとめ

  • 順張りはトレンド追従、逆張りは反発狙い
  • 順張りは利幅を取りやすいがレンジ相場では機能しない
  • 逆張りはレンジ相場で有効だが、トレンド中は落ちるナイフを掴む危険がある
  • 初心者は順張りから始めるのがおすすめ
  • 相場状況で使い分けるのが上級者
  • どちらも損切りラインの設定が前提

実際に練習してみよう

知識は練習して初めて身につきます。過去チャートのリプレイで、順張り・逆張りをノーリスクで試してみましょう。

順張りシナリオで練習する →

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よくある質問

初心者は順張りと逆張りのどちらから始めるべきですか?

記事では順張りから始める方法をすすめています。流れに沿って入るぶん判断の根拠が作りやすく、損切り位置も直近の安値など明確な基準に置きやすいためです。

逆張りはやってはいけないのですか?

そうではありません。レンジ相場のように上下が繰り返される場面では有効に働くことがあります。ただし下落の途中で反発を待つ形になるため、損切りを決めずに入ると損失が伸びやすい点に注意が必要です。

順張りと逆張りは併用できますか?

相場の状態によって使い分ける考え方があります。ただし同時に両方の理屈を使うと、都合のよい方に判断が寄りやすくなります。1回の売買では、どちらの前提で入ったのかを先に決めておく方法が一般的です。

※本記事は教育目的の一般的な解説であり、投資助言や特定銘柄の推奨ではありません。掲載内容は将来の投資成果を保証するものではなく、株式等の取引には価格変動等により損失が生じるおそれがあります。詳細は免責事項をご確認ください。