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株のチャートパターン入門|ダブルボトム・ヘッドアンドショルダーなど代表形のアイキャッチ
2026-04-07

株のチャートパターン入門|ダブルボトム・ヘッドアンドショルダーなど代表形

株のチャート分析でよく出る代表的なチャートパターン6種を図解。ダブルボトム、ヘッドアンドショルダー、トライアングル、カップウィズハンドル等の形と使い方。

#テクニカル#チャートパターン

この記事でわかること

・ダブルボトムやヘッドアンドショルダーなど、代表的なチャートパターン6種の形と意味

・「ネックライン」と「ブレイク」というパターン共通の基本ルール

・ダマシを避けるための3つのチェックポイント(ブレイク確認・時間軸・出来高)

この記事に出てくる用語ダブルボトム・ダブルトップネックライン出来高

チャートパターンとは、過去の相場で繰り返し現れた値動きの形のことです。形そのものに必勝の力はありませんが、多くのトレーダーが同じ形を見て動くため、一種の自己実現的な動きが起こりやすくなります。この記事では、質問役のアゲハと一緒に、代表的な6パターンを順番に見ていきます。

アゲハ
チャートの形に名前ついてるの? 星座みたいじゃん。
サチ先生
いい例えですね。星座と同じで、知っている人にはパッと見えるけれど、知らない人にはただの線なんです。代表的な形を覚えるだけでも、チャートの見え方は変わってきます。順番に見ていきましょう。

先に全体像を並べておきます。詳しくは各節で見ていきます。

パターン 出やすい場所 意味 完成の合図 見分けやすさ
ダブルボトム(W底) 下落の終盤 底打ち ネックライン上抜け 高い
ヘッドアンドショルダー 上昇の終盤 天井 ネックライン下抜け 高い
トリプルトップ/ボトム 相場の転換点 転換 3回目の否定後の抜け 中間
トライアングル トレンドの途中 収束(どちらにも放れる) 収束した辺の抜け 中間
カップウィズハンドル 上昇の途中 継続 取っ手部分の上抜け 低い
フラッグ 急騰・急落の直後 短期の継続 旗部分の抜け 中間

どのパターンも「完成の合図」が出るまでは形が決まりません。 途中で名前を当てにいくと、後から違う形だったと分かることがあります。

1. ダブルボトム(W底):底打ちパターン

まずは一番有名な底打ちパターンから。同じくらいの安値を2回つけてから上昇に転じる形で、アルファベットの「W」に似ていることから「W底(だぶるぼこ)」とも呼ばれます。

ダブルボトム(W底)のチャートパターン図解。2つの底とネックラインを示した図
アゲハ
底が2回って、1回とどう違うの?
サチ先生
バーゲンセールを想像してみてください。同じ値段まで下がったとき、2回とも買いたい人が殺到して値段が戻った。つまり「この値段より下では売りたくない・買いたい人が多い」という証拠が2回分あるということですね。1回より2回のほうが、下げ止まりの信頼度が上がるとされています。
アゲハ
図にある「ネックライン」って何?
サチ先生
2つの底の間にできた山の高さに引いた水平線のことですね。Wの形を人の体に見立てると、ちょうど首(ネック)の位置にあるからネックラインと呼ばれます。この線を上に抜けて初めて「底打ちした」と判断するのが基本ルールとされています。
アゲハ
じゃあ買うのは、ネックラインを超えたときでいいわけ?
サチ先生
それが定石とされていますね。上昇の目安はネックラインから底までの値幅と同じくらいと言われることが多いです。ただし絶対ではありませんから、あくまで目安として使いましょう。

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2. ヘッドアンドショルダー(三尊天井):天井パターン

次は天井のパターン。中央の山が最も高く、左右に同じくらいの高さの山がある形です。人の頭と両肩に似ているのでこの名前がつきました。天井転換の強いサインとされます。

ヘッドアンドショルダー(三尊天井)のチャートパターン図解。左肩・頭・右肩とネックラインを示した図
アゲハ
ほんとだ、頭と両肩に見える。……で、「三尊(さんぞん)天井」って何?
サチ先生
仏像が3体並んだ姿に見立てた、江戸時代から伝わる呼び名ですね。面白いのは、注目する場所が右肩が頭より低いという一点だということ。つまり「高値を更新できなくなった」=買いの勢いが弱ってきたのではないか、と読むわけです。
アゲハ
これにもネックラインあるの?
サチ先生
ありますよ。山と山の間にできた2つの谷を結んだ線がネックラインです。ここを下に抜けたら天井打ちのサインとされます。下落の目安は頭からネックラインまでの値幅。株を持っている人なら手じまいを考える場面ですし、空売り(先に売って値下がり後に買い戻す信用取引の手法)を検討する人も多いですね。

3. トリプルトップ/ボトム:三尊型の変形

3つの山、または3つの谷が同じくらいの水準で並ぶパターンです。ヘッドアンドショルダーの変形で、強いサポート/レジスタンスを示唆します。

アゲハ
サポートとレジスタンスって何?
サチ先生
サポート(支持線)は下げ止まりやすい価格帯、レジスタンス(抵抗線)は上げ止まりやすい価格帯のことですね。天井や床のようなものです。3回も同じ水準で跳ね返されたということは、それだけ強い天井・強い床があると考えられます。
アゲハ
3回目で何が起こるわけ?
サチ先生
最後の山や谷で勢いが尽きて、反転することが多いとされます。ボールを3回投げても超えられなかった壁があったら、「もう無理かも」とみんなが思い始めますよね。その心理が値動きに表れる、という説明ですね。

4. トライアングル:収束型

高値がだんだん切り下がり、安値がだんだん切り上がって、値動きが三角形に収束していく形です。バネを縮めるようにエネルギーを貯めて、最終的にどちらかへ大きくブレイク(抜けること)します。

対称トライアングルのチャートパターン図解。三角形に収束してからブレイクする図

トライアングルには主に3つの種類があります。

  • 対称トライアングル: 上下均等に収束 → 方向性は不明、ブレイクした方向を待つ
  • アセンディング(上昇型): 高値が水平・安値が切り上げ → 上抜けしやすいとされる
  • ディセンディング(下降型): 安値が水平・高値が切り下げ → 下抜けしやすいとされる
アゲハ
三角形が小さくなっていくと、なんで大きく動くの?
サチ先生
バネを思いっきり縮めた状態を想像してみてください。買いたい人と売りたい人の力が拮抗して値動きが小さくなるほど、エネルギーが貯まっていくと考えられています。それが一気に解放されるのがブレイクの瞬間、というわけですね。
アゲハ
じゃあ、抜けそうなほうに先回りして買っとけばいいじゃん。
サチ先生
それはおすすめしにくいですね。ブレイク前の先回りはダマシ(抜けたように見えてすぐ戻ってしまう動き)に遭いやすいんです。どちらへ抜けるかは事前には分かりません。実際にブレイクした方向を確かめてからエントリーするのが基本とされています。

5. カップウィズハンドル:継続パターン

**茶碗のような丸い底 + 右端に小さな取っ手(軽い調整)**という形です。上昇トレンドの途中で一休みしてから再び上昇する、継続パターンの代表格。米国株の成長株投資で特に有名になりました。

カップウィズハンドルのチャートパターン図解。丸い底とハンドル部分を示した図
アゲハ
ほんとに取っ手つきのカップだ。このハンドルのところ、何が起きてるの?
サチ先生
カップの縁(=以前の高値)まで戻ってきたところで、「やっと戻った、売ろう」という人が出て少し押し戻されます。それがハンドルですね。ここで売りたい人が売り終わると、上値が軽くなって再上昇しやすくなる、と考えられています。
アゲハ
買うならどこ?
サチ先生
定石はカップの縁(レジスタンス)を上に抜けた時点とされます。理想は、ハンドルの間は出来高(その日に売買された株の数)が減っていて、ブレイクの瞬間に出来高が増えるパターンですね。休んでいた買い手が一斉に戻ってきた、と読める形です。

6. フラッグ:短期継続パターン

急騰や急落のあとに、小幅な平行四辺形の調整を経て、元のトレンド方向へ再び動き出す短期パターンです。旗ざお(急な値動き)に旗(調整部分)がついた形に見えることから名付けられました。1〜3週間程度で完成することが多いとされます。

アゲハ
トライアングルと何が違うの?
サチ先生
トライアングルは三角形に収束しますが、フラッグは平行四辺形のままトレンドと逆方向に少し傾くのが特徴ですね。マラソン選手が給水所で少しペースを落とすようなもので、トレンドの途中の小休止と考えるとイメージしやすいと思います。
アゲハ
小休止のあとは、また同じ方向に走り出すってことでしょ。
サチ先生
そう考える人が多いので、フラッグを上抜け・下抜けした方向についていくのが基本の使い方とされています。短期のパターンなのでスピード感があることも覚えておきましょう。

チャートパターンの注意点

ここまで6つの形を見てきましたが、実戦で使うには注意点があります。3つに絞って押さえておきましょう。

形に当てはめすぎない

アゲハ
ちょっと待って。チャート見てたら、なんでもダブルボトムに見えてきたんだけど。
サチ先生
よくあることですね。大事なのは、「ダブルボトムに見える」段階では、まだ仮説にすぎないということ。ネックラインを実際に上抜けて初めてパターン完成です。形だけでエントリーせず、必ずブレイクを確かめましょう。

長い時間軸ほど強い

アゲハ
5分足でもダブルボトム出るよね。同じように使えるの?
サチ先生
出ますが、信頼度は別物ですね。日足(1日1本のローソク足で描くチャート)や週足で見えるパターンは多くの人が長い時間をかけて作った形なので、信頼度が高いとされます。分足・時間足のパターンは参考程度に考えるのが無難です。

出来高との整合性

アゲハ
出来高って、パターンと関係あるの?
サチ先生
本物のパターンは出来高が特定のタイミングで増えることが多いんです。例えばダブルボトムなら、ネックラインをブレイクする瞬間に出来高が急増します。逆に、形はきれいなのに出来高が全然増えないパターンは、参加者が少ないダマシの可能性を疑いたいところですね。

練習で感覚を掴む

チャートパターンは、文字で覚えるだけでは実戦で使えるようになりません。リアルな値動きの中で何十回も見て、自然にパターンに気づけるようになることが重要です。

アゲハ
形は覚えたつもりなのに、動いてるチャートだと全然見つけられないんだけど。
サチ先生
それが普通だと思いますよ。教科書の完成図と違って、実際のチャートは形が完成する前の途中経過しか見えませんからね。だからこそ、未来が見えない状態でチャートを再生して確かめる練習が効いてきます。本サイトの練習コースには「ダブルボトム」「ヘッドアンドショルダー」「カップウィズハンドル」など主要パターンのシナリオが揃っています。

まとめ

  • チャートパターンは過去の相場で繰り返し現れた形を利用する分析手法
  • 代表形:ダブルボトム、ヘッドアンドショルダー、トリプルトップ/ボトム、トライアングル、カップウィズハンドル、フラッグ
  • 多くのパターンに共通するルールは**「ネックライン(または節目)のブレイクを確認してから動く」**
  • ブレイク確認・時間軸・出来高の3つでパターンの信頼度を判定する
  • 形に当てはめすぎず、リアルな値動きでの反復練習が上達の近道

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よくある質問

チャートパターンは何種類くらい覚えればいいですか?

まずはダブルボトム・ヘッドアンドショルダー・トライアングルなど代表的な数種類で十分とされています。数を増やすより、ネックラインとブレイクという共通のルールを理解する方が実戦では使いやすくなります。

パターンが完成する前にエントリーしてもいいですか?

形成の途中は「そう見えるだけ」で終わることがあります。ネックラインの突破など完成の条件をあらかじめ決めておき、それを確認してから入る方が判断がぶれにくくなります。

形成に時間がかかったパターンほど信頼できますか?

長い時間をかけて作られた形ほど多くの参加者が意識するため機能しやすい、と言われています。ただし絶対ではないため、出来高など他の材料と合わせて確認するのが一般的です。

※本記事は教育目的の一般的な解説であり、投資助言や特定銘柄の推奨ではありません。掲載内容は将来の投資成果を保証するものではなく、株式等の取引には価格変動等により損失が生じるおそれがあります。詳細は免責事項をご確認ください。