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公開 2026/4/10・更新 2026/9/3

押し目買いとは|トレンドに乗る王道エントリー手法をわかりやすく解説

上昇トレンド中の一時的な下落で買う「押し目買い」を解説。反発の兆候の見分け方、移動平均線など3つの目安、失敗パターンまで図解付きで紹介します。

#初心者#手法#順張り

この記事でわかること

・押し目買い(上昇トレンド中の一時的な下落で買う手法)の基本的な考え方

・押し目の目安になる3つのポイント(移動平均線・直近の安値・トレンドライン)

・初心者がやりがちな失敗パターンと、その避け方

この記事に出てくる用語:押し目・戻り/移動平均線/トレンドライン

株の売買手法の中でも王道とされるのが**押し目買い(おしめがい)**です。上昇トレンドの一時的な下落を狙って買う手法で、英語ではバイ・ザ・ディップとも呼ばれます。アゲハとサチ先生の会話で、考え方から失敗パターンまで見ていきましょう。

押し目買いとは

アゲハ
サチ先生。「押し目買い」って何かを押すわけ?ボタンとか?
サチ先生
押すのは株価です。上昇トレンドの途中で一時的に下がったところを買う方法で、この下げを押し目と呼びます。

株価は一直線には上がらず、階段のように上げ下げを繰り返しながら進みます。エレベーターではなく階段をイメージしてください。その下がった段差が押し目です。

押し目買いのチャート例(上昇トレンド中の一時的な下落で買うイメージ)

ちなみに、逆のパターンは戻り売りと呼ばれます。下降トレンド中の一時的な上昇を売る手法で、押し目買いの鏡写しの関係です。

なぜ押し目買いが有効とされるのか

アゲハ
下がったところで買うの怖くない?もっと下がるかもしれないし。
サチ先生
その警戒心は大事です。上昇トレンド中は買いたい人が売りたい人を上回っている状態と考えられます。
アゲハ
人気店の行列が、雨の日だけ少し減るようなものね。
サチ先生
うまい例えです。行列店は晴れればまた並びます。株も一時的な下げなら、待っていた買い手で再び上昇に戻りやすいんです。

高値掴み(いちばん高いところで買ってしまうこと)を避けつつトレンドに乗れるのが押し目買いの利点です。ただし必ず反発する保証はなく、後で説明する損切りとセットで考える手法です。

上昇トレンドが継続するチャート例(押し目を挟みながら階段状に上昇)

押し目の目安になる3つのポイント

「どこまで下がったら買うのか」。押し目買いで注目される下値の目安は、主に3つあります。

目安 見つけ方 人によるブレ 向いている場面 弱点
移動平均線 チャートに表示するだけ ほぼ無い(期間の選択のみ) 上昇が続いている局面 急な下げでは大きく割り込む
直近の安値・高値 過去に反発した価格を見る 少ない 何度も試された価格帯がある場面 目安が近くに無いこともある
トレンドライン 安値と安値を自分で結ぶ 大きい(引き方で変わる) 角度が一定の上昇局面 引き直すと結論も変わる

人によるブレが少ない移動平均線から始めるのが取り組みやすいとされます。3つの目安が同じ水準に重なるほど、押し目として意識されやすくなります。

上昇トレンドのチャートに移動平均線・直近安値・トレンドラインの3つの目安を重ねた図。押し目の水準が3本の線の近くで重なっている様子を示す

1. 移動平均線(MA)

アゲハ
押し目って、どこまで下がるのを待てばいいわけ?
サチ先生
よく使われるのが移動平均線(一定期間の終値の平均線)です。25日線や75日線が有名ですね。

上昇トレンド中は株価が線の上で推移しやすく、一時的に下げて線にタッチした付近で反発する場面がよく見られます。バスケのドリブルで、ボールが床で跳ね返るイメージです。

上位足チャートでの押し目買いの例(上昇途中の押しから反発)

2. 直近の安値・高値

アゲハ
移動平均線のほかにも目安はある?
サチ先生
過去の安値・高値です。以前に反発した価格帯はサポートライン(支持線)として機能しやすいんです。

直近の安値付近で下げ止まる動きを確認できたら、押し目として狙える可能性が高まります。

3. トレンドライン

アゲハ
トレンドラインって何なわけ?
サチ先生
安値と安値を結んだ右肩上がりの線です。上昇の坂道を表し、この線付近で反発すれば押し目として有効とされています。

目安の一つが、終値で支持線を下回った足が出たら押し目扱いをやめるという基準です(あくまで一例)。坂道そのものが壊れたら、その坂はもう登れません。

押し目買いの失敗パターン

便利な押し目買いですが、初心者がつまずきやすい落とし穴もあります。代表的な失敗を3つ見ていきましょう。

失敗1:トレンドが終わっているのに押し目と判断してしまう

上昇トレンドが崩れて下降トレンドに転換した後の下げは、押し目ではなく単なる下落の途中です。ここで買うと損切りが続きやすくなります。

アゲハ
押し目だと思って買ったのに、そのままズルズル下がっちゃうことはないわけ?
サチ先生
いちばん多い失敗がまさにそれです。トレンドラインが終値ベースで明確に割れたら、押し目買いをやめるのが基本です。

失敗2:反発の兆候を待たずに深追いする

「下がれば下がるほど得」と考えて反発を確認せず早めに買うと、さらなる下落に巻き込まれやすくなります。セオリーは反発の兆候が見えてから入ることです。

反発の兆候となる2つの足の形。左は長い下ヒゲ、右は陰線から陽線への転換を示すミニチャート

反発の兆候の代表例が、ローソク足(一定期間の値動きを1本で表す図)の長い下ヒゲと陽線(始まりより終わりの価格が高い足)への転換です。どちらも、一度売られた株価が買いに押し戻された痕跡と考えられています。

アゲハ
下ヒゲとか陽線とか見なくても、線に触れたらすぐ買えばよくない?
サチ先生
そこが早合点です。線に触れただけでは反発するか分かりません。下ヒゲか陽線転換を確かめてから入る方が精度が上がりやすいです。

失敗3:損切りラインを決めていない

「押し目だと思ったのに反発しない」ケースは必ずあります。エントリー前にどの価格まで下げたら撤退するかを決めておきましょう。決めずに持ち続けると、損失はどんどん膨らみやすくなります。

アゲハ
損切りって自分から損を確定させることでしょ。もったいない気がするんだけど。
サチ先生
その感覚は自然です。だから買う前に損切り位置を決めておくのが先です。

練習ではこう見る

押し目買いは、文章で読むだけでは身につきません。実際の相場の値動きをもとにしたチャートで「ここで買えるか」を判断する練習が必要です。

アゲハ
知識は分かってきたけど、いきなり本物のお金で試すのはまだ怖いんだけど。
サチ先生
だから練習です。過去のチャートを未来が見えない状態で再生し、仮想のお金で売買できます。

基本の手順はこの流れです。

  1. 上昇トレンドのシナリオを選ぶ
  2. 移動平均線(MA)をONにして表示する
  3. 株価が線付近まで下がったら、1本ずつローソク足を進める
  4. 下ヒゲや陽線転換など反発の兆候が出たら買いを検討する
  5. 反発して上昇したら利確、支持線を終値で割ったら損切り

押し目買いシナリオの攻略ガイド、上位足での押し目買いガイド、上昇トレンド継続シナリオの攻略ガイドも合わせて練習してみてください。押し目の深さをより細かく測りたい方は、フィボナッチリトレースメントの記事も参考にどうぞ。

まとめ

  • 押し目買いは、上昇トレンド中の一時的な下落で買う順張り(トレンドと同じ方向に売買する)手法
  • 押し目の目安は「移動平均線」「直近の安値・高値」「トレンドライン」の3つ。重なるほど意識されやすい
  • 反発の兆候(長い下ヒゲ・陽線への転換)を確認してから入ると精度が上がりやすい
  • 損切りラインを事前に決め、支持線を明確に割れたら機械的に手放す
  • 反発を保証するものではなく、上達には反復練習が欠かせない

執筆・運営:株トレ練習 運営

株式投資初心者向けに、チャートリプレイ形式のトレード練習と解説記事を個人で運営しています。

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記事の内容を、実際の相場の値動きをもとにしたチャートで練習してみませんか?

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よくある質問

押し目と下降の始まりはどう見分けますか?

確実に見分ける方法は分かっていません。安値を切り上げる形が崩れていないか、移動平均線やトレンドラインの水準で止まっているか、という条件を先に決めておき、外れたら押し目とは扱わない、という運用が一般的です。

押し目買いの損切りはどこに置きますか?

押し目の判断根拠にした水準(直近の安値や移動平均線)を明確に割ったところに置く考え方が知られています。根拠が崩れた価格と損切り位置を一致させておくと、迷いが減ります。

押し目を待っていると買えないまま上がってしまいます。

押し目が来ないまま上昇することは珍しくありません。追いかけて高値で入ると損切り幅が広がりやすいため、見送りも判断の1つとして記録し、次の機会を待つ運用が一般的です。

※本記事は教育目的の一般的な解説であり、投資助言や特定銘柄の推奨ではありません。掲載内容は将来の投資成果を保証するものではなく、株式等の取引には価格変動等により損失が生じるおそれがあります。練習で表示されるチャート・価格データは、シミュレーション用に生成した合成データ、または実際の市場の値動きを銘柄・日付が特定できないよう加工した派生データです。特定の実在銘柄の価格そのものではありません。詳細は免責事項をご確認ください。