信用取引の基礎|買い建てと売り建て(空売り)の仕組みと注意点
信用取引とは何かを、投資助言ではなく制度の説明として初心者向けに解説します。現物取引との違いや、買い建て・売り建て(空売り)の仕組み、追証など注意すべき点まで会話形式でまとめました。
この記事でわかること
・信用取引と現物取引の制度上の違い
・買い建て・売り建て(空売り)の基本的な仕組み
・追証など信用取引特有のリスクと、本サイトの練習での位置づけ
この記事に出てくる用語:現物取引と信用取引/損切り/ポジションサイズ/ドローダウン
「売り建て」「空売り」という言葉は、下降トレンドを扱うガイドの中でもよく登場します。ただ、その仕組みを理解しないまま使うと、リスクを見誤りやすいのも事実です。今回はアゲハと一緒に、信用取引という制度の全体像を確認していきましょう。この記事は制度の説明にとどまり、実際の取引を始めるための実務ガイドではありません。
信用取引とは何か(現物取引との違い)
株の取引には、大きく分けて現物取引と信用取引の2種類があります。
現物取引は自分の持っているお金の範囲でしか売買できません。信用取引では、証券会社に一定の担保(委託保証金)を預けることで、その担保の何倍かの金額の取引ができる仕組みが一般に知られています。
委託保証金は、一般に30万円以上かつ取引金額の30%以上が目安とされ、保証金の約3.3倍までの取引が可能になるとされます。実際の金額・比率・審査基準は証券会社によって異なります。信用取引を始めるには、証券会社で信用取引口座を別途開設する必要があるとされています。
ここまでの内容を、実際のチャートで練習できます(無料・登録不要)
下降フラッグのシナリオで練習する →買い建てとは
信用取引で「買いから入る」ことを、買い建てと呼びます。
買い建てでは、お金を借りて株を買い、値上がりしたところで売却して返済する流れになります。値上がりすれば利益、値下がりすれば損失という点は現物取引と同じですが、借りている分だけ損益の振れ幅が大きくなりやすいとされています。
売り建て(空売り)とは
信用取引には、下がると思ったときに使われる「売り建て」という仕組みもあります。
売り建ては「株を借りて売り、あとで買い戻して返す」という点で、買い建てとは逆の流れになります。値下がりすれば利益になりますが、想定と逆に値上がりした場合は損失が膨らみやすいと考えられています。
信用取引特有のリスク(追証など)
信用取引には、現物取引にはないリスクの性質があります。
追証(おいしょう) とは、含み損によって担保となる委託保証金の価値が一定の水準を下回った場合に、追加の担保を差し入れなければならなくなる仕組みです。期限までに応じられない場合、ポジションが強制的に決済されることもあると一般に説明されています。委託保証金の最低水準は一般に取引金額の30%以上とされていますが、銘柄によっては増担保規制などで引き上げられる場合があり、実際の運用基準は証券会社により異なります。信用取引は、損切りやポジションサイズの管理を現物取引以上に意識する必要がある取引方法だと考えられています。
信用取引を使ったチャートパターンとの関係
下降トレンド系のガイドで「売り建て」という言葉を見かけたことがあるかもしれません。
本サイトの練習画面における「売り」は、この売り建て(空売り)に相当する仮想の売買として扱われています。下降トレンドや戻り売りの局面を練習するガイドでは、値下がりを利益に変える判断を仮想売買で体験できます。
練習ではこう見る
本サイトの練習画面では、「売り」を選ぶことで、株を借りて先に売る空売り相当の仮想売買を体験できます。値下がり局面で「売り建てる」判断をし、値下がりが進んだところで「買い戻す」までの流れを、ローソク足を1本ずつ進めながら確認できます。
下降トレンドを扱う下降フラッグ(戻り売り)ガイドのほか、下降トレンドの基礎を扱うガイドやレンジ相場のガイドでも、この「売り」の練習ができます。ただし本サイトの練習は仮想売買であり、実際の信用取引にある委託保証金・金利・貸株料・追証の計算は再現していません。あくまで「売りから入って買い戻す」という値動きの読み方の練習として利用してください。
なお、練習で表示されるチャート・価格データは、シミュレーション用に生成した合成データ、または実際の市場の値動きを銘柄・日付が特定できないよう加工した派生データです。特定の実在銘柄の価格そのものではありません。
現物取引と信用取引の違い
| 現物取引 | 信用取引 | |
|---|---|---|
| 使えるお金の範囲 | 自分の資金の範囲内 | 担保をもとに借りて取引(倍率は証券会社により異なる) |
| 売りから入れるか | 入れない(買いのみ) | 売り建て(空売り)が可能 |
| 追加の証拠金 | 発生しない | 含み損の状況により追証が発生する場合がある |
| リスクの大きさ | 投じた資金の範囲にとどまりやすい | 借りている分、損益の振れ幅が大きくなりやすい |
まとめ
- 信用取引は、証券会社から資金や株を借りて行う取引方法
- 買い建ては「借りて買う」、売り建て(空売り)は「株を借りて売り、あとで買い戻す」仕組み
- 含み損が一定の水準を超えると、追証が必要になる場合がある
- 信用取引はリスクの振れ幅が現物取引より大きくなりやすいとされる
- 本サイトの「売り」は空売り相当の仮想売買で、下降局面の判断練習に使える
- 保証金・金利・追証の計算などの実務は本サイトの練習では再現していない
実際に練習してみよう
売り建ての考え方を踏まえて、下降トレンドのチャートリプレイで判断の練習をしてみましょう。登録不要・無料ですぐに始められます。
あわせて読みたい関連ガイド:

関連記事
よくある質問
信用取引は初心者でも使えますか?
証券会社ごとに口座開設の審査基準や必要な資産条件が定められており、誰でもすぐに使えるわけではないとされています。現物取引の経験を積んだうえで、制度の詳細や利用条件を各証券会社の公式サイトで確認することをおすすめします。
空売りは違法ではないのですか?
空売りは金融商品取引法などに基づき制度として認められた正当な取引方法であり、違法ではありません。ただし証券会社から株そのものを借りて売る仕組みのため、現物取引とはリスクの性質や注意点が異なる点に留意が必要だとされています。
このサイトで信用取引の練習はできますか?
下降トレンドやレンジ相場のシナリオで「売りから入り、値下がりで買い戻す」判断の練習相当のことはできます。ただし実際の信用取引にある建玉管理・委託保証金・追証の計算までは再現していない点にご注意ください。
※本記事は教育目的の一般的な解説であり、投資助言や特定銘柄の推奨ではありません。掲載内容は将来の投資成果を保証するものではなく、株式等の取引には価格変動等により損失が生じるおそれがあります。詳細は免責事項をご確認ください。
アゲハ
サチ先生
アゲハ
サチ先生
アゲハ
アゲハ
サチ先生
アゲハ