
株の損切りの基本|タイミング・位置・心理の3つをおさえる
株トレードで退場しないための必須スキル『損切り』。損切りラインの決め方、実行のコツ、感情に負けないための3原則を実戦的に解説します。
この記事でわかること
・損切り(ロスカット)とは何か、なぜ「最重要スキル」と言われるのか
・損切りラインの決め方3パターン(固定割合・テクニカル・ATR)
・感情に負けずに実行するための3原則と、やってはいけないNG行動
株式トレードで最も重要なスキルは損切りと言ってよいほど、損切りは大切です。相場から退場してしまう人の多くは「損切りができなかった」ことが原因と言われます。この記事では、質問役のアゲハと一緒に、損切りの基本を3つの観点から見ていきましょう。
損切りとは
「損が出ているのに自分から決済する」という逆の行動に見えるため、多くの初心者が損切りを先送りにしてしまいます。しかし、小さな損を早く確定することこそが、長く相場に残るための土台になります。
ここまでの内容を、実際のチャートで練習できます(無料・登録不要)
上昇トレンド基礎のシナリオで練習する →なぜ損切りが必要か
1. 塩漬けは機会損失
「塩漬け」とは、含み損の株を売れずにずっと持ち続けてしまう状態のことです。
とくに怖いのが、悪いニュースをきっかけに株価が一気に下がるケースです。「そのうち戻るだろう」と待っているうちに、下落が続いてしまうことがあります。
2. 損失は指数的に増える
10%の損失を取り戻すには11%の上昇、50%の損失を取り戻すには100%の上昇が必要です。損失が大きくなるほどリカバリーは困難になります。
| 損失率 | 必要な回復率 |
|---|---|
| 10% | 11% |
| 20% | 25% |
| 50% | 100% |
| 80% | 400% |
3. 精神的な消耗
含み損を抱え続けると、頭の片すみでずっとその株のことが気になって、判断力が鈍ります。他のトレードでもミスが増えやすくなるので、メンタルを守るためにも損切りは必要です。
損切りラインの決め方 3パターン
損切りライン(=ここまで下がったら売る、という価格)の決め方には、大きく3つのパターンがあります。
パターン1: 固定割合(初心者向け)
エントリー価格(買った価格)から一定%下落したら損切る方法。最も分かりやすいやり方です。
- 保守的: エントリーから -2%
- 標準的: エントリーから -5%
- 積極的: エントリーから -8%
例:1000円で100株買ったら、950円(-5%)に逆指値を置いておく、という具合です。
パターン2: テクニカルライン
直近の安値・サポートライン・移動平均線の下などに損切りラインを置く方法です。サポートラインとは「株価が下げ止まりやすい価格帯」、移動平均線は「過去の一定期間の平均価格をつないだ線」のことです。
たとえば朝の高値から下げ続ける「寄り天」のような展開では、直近の安値を割った時点で早めに撤退するかどうかで、損失の大きさが変わってきます。
パターン3: ATR(値幅基準)
ATR(Average True Range)は「その銘柄の1日の平均的な値動き幅」を表す指標です。その2倍〜3倍を損切り幅とする方法で、上級者向け。ボラティリティ(値動きの激しさ)が高い銘柄でも機械的に決められるのが利点です。
実行の3原則
1. エントリー前に決める
必ず注文を出す前に損切り価格を決めること。含み損が出てから考えると、「もう少し待とう」と感情で先送りしてしまいます。
2. 逆指値注文で機械化
逆指値とは、「この価格まで下がったら自動で売る」と事前に予約しておく注文のことです。
本サイトの練習画面でも逆指値注文が使えます。
3. 動かさない
やってはいけない損切りパターン
- ナンピン買い(下がった所で買い増しして平均取得単価を下げる)→ 下落が続くと損失が倍増しやすい
- 損切り後すぐ戻ったのを見て飛びつき買い(リベンジトレード)→ 頭に血がのぼった状態での連敗の典型パターン
- 株価を見ない戦略 → 対策のつもりでも、実際はただの塩漬け
練習で損切りの感覚を鍛える
シミュレーションで何度も損切りを経験しておくと、本番でためらいにくくなります。本サイトでは逆指値注文も練習できます。
まとめ
- 損切りは退場しないための最重要スキル
- 損失が大きくなるほど回復は困難(50%の損には100%の上昇が必要)
- ラインは固定%/テクニカル/ATR の3パターンから選ぶ
- 事前決定・逆指値・動かさない の3原則で機械化する
- ナンピン/リベンジトレード/塩漬けの3つは避ける
実際に練習してみよう
チャートリプレイで、逆指値を使った損切りを実際に体験してみましょう。
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よくある質問
損切り幅は何%にすればいいですか?
決まった正解はありません。記事では、資金に対する固定割合で決める方法、チャート上の節目で決める方法、値幅(ATR)で決める方法の3つを紹介しています。銘柄の普段の値動きの大きさに合わせて選ぶ考え方が一般的です。
一度決めた損切りラインは動かしてもいいですか?
損失を先送りする方向へ広げるのは避けるべきとされています。一方、利益が乗った後に建値方向へ引き上げる調整は、リスクを減らす目的で使われることがあります。
損切りばかり続いてしまいます。何を見直せばいいですか?
損切り幅が普段の値動きより狭すぎないか、エントリーの根拠が毎回変わっていないかを、記録から確認する方法があります。負けの回数だけでなく、ルールどおりに実行できた割合を分けて見ると原因を切り分けやすくなります。
※本記事は教育目的の一般的な解説であり、投資助言や特定銘柄の推奨ではありません。掲載内容は将来の投資成果を保証するものではなく、株式等の取引には価格変動等により損失が生じるおそれがあります。詳細は免責事項をご確認ください。
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サチ先生
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