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2026-08-07

三尊・逆三尊(ヘッドアンドショルダー)とは|天井と底のサインの見方を解説

三尊(ヘッドアンドショルダー)は天井圏、逆三尊は底値圏で現れる代表的なチャートパターンです。3つの山の意味、ネックラインによる完成の判定、ダブルトップとの違いまで、初心者向けにわかりやすく解説します。

#テクニカル#チャートパターン

この記事でわかること

・三尊(ヘッドアンドショルダー)の形と、天井のサインとされる理由
・完成を判定する「ネックライン」の引き方と、先回りが外れやすい理由
・逆三尊とダブルトップとの違い(比較表つき)

チャートの天井や底で現れる代表的な形に 三尊(さんぞん)逆三尊(ぎゃくさんぞん) があります。海外では ヘッドアンドショルダー と呼ばれる、チャートパターンの中でも特に有名な形です。「三尊」という名前は、中央に大きな仏像、左右に少し小さな仏像が並ぶ 三尊仏(3体の仏像) に形が似ていることに由来します。今回もアゲハとサチ先生の会話で、天井と底のサインの見方を学んでいきましょう。

三尊とは|天井圏に現れる3つの山

三尊は、価格が十分に上昇したあとの 天井圏 で現れる、3つの山からなるパターンです。

アゲハ
サチ先生。チャートに山が3つ並んでる場所を見つけたんだけど。これ何か意味があるわけ?
サチ先生
それが三尊、英語で言うヘッドアンドショルダーですね。中央の山(ヘッド)が最も高く、左右の山(ショルダー)がそれより低いのが特徴です。仏像が3体並んだ姿に見えることから三尊と呼ばれています。
アゲハ
真ん中が頭で、左右が肩……たしかに人の上半身に見えるじゃん。
サチ先生
そのとおりです。見るところは中央の山がその局面の最高値になっていること。そして3つ目の山が2つ目より低い、つまり高値の更新に失敗した形になっていることですね。

整理すると、三尊は次の3つのパーツで構成されます。

  • 左肩(レフトショルダー):最初の山。上昇の勢いがまだ残っている段階
  • 頭(ヘッド):中央の山。その局面の最高値を付ける
  • 右肩(ライトショルダー):3つ目の山。頭の高値に届かず折り返す
三尊(ヘッドアンドショルダー)のチャート図。左肩・頭・右肩の3つの山と、2つの谷を結んだネックラインを示している

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なぜ天井のサインとされるのか

三尊が下落転換のサインとして知られているのは、形の裏側にある 買いの力の変化 に理由があります。

アゲハ
なんで山が3つ並ぶと「天井」って言われるわけ? まだ上がるかもしれないじゃん。
サチ先生
3つの山を順番に見ていきましょう。1つ目の山のあと、買い手は勢いよく高値を更新して2つ目の山(ヘッド)を作りました。ところが3つ目の山は2つ目の高値に届かずに折り返した。つまり「高値更新に挑戦して失敗した」わけですね。
アゲハ
あ、ジャンプの記録会で、2回目より3回目のほうが低かったみたいな感じでしょ。
サチ先生
いいたとえですね。それは買いの力が衰えてきたのではないか、と解釈されます。上値を追う人が減り、逆に「そろそろ売りたい」人が増えている可能性がある。ですから三尊は天井のサインとして注目されることが多いんです。ただし「多い」であって「確実」ではない点は忘れないでくださいね。

さらに、頭の高値で買ってしまった人たちは含み損を抱えているため、「価格が戻ってきたら売って逃げたい」と考えやすくなります。この売り圧力が右肩の上値を抑え、高値更新の失敗につながる――三尊の背景には、こうした市場参加者の心理があると説明されることが多いです。

完成の判定はネックライン

三尊らしき形が見えても、それだけでは「完成」とは言えません。判定に使うのが ネックライン です。詳しい定義は用語集のネックラインも参考にしてください。

アゲハ
3つ目の山が低くなった時点で、もう売っちゃえばいいじゃん。
サチ先生
気持ちは分かります。ただ、それは先回りといって外れやすい入り方なんです。三尊の完成には条件があります。3つの山の間には谷が2つできますよね。この2つの谷(安値)を結んだ線がネックライン。価格がこの線を下に割り込んで初めて三尊は完成とみなされます。
アゲハ
割る前に売っちゃうと、何がまずいわけ?
サチ先生
三尊っぽく見えた形が、ネックラインの手前で反発してそのまま上昇を続けることは珍しくないからです。「三尊に見える」のは仮説、「三尊が完成した」のは確認済み。ここは分けて考えたいところですね。完成を待つと入るタイミングは少し遅れますが、そのぶん形が崩れたケースを避けやすくなる、という考え方です。
アゲハ
じゃあネックラインを割ったら、今度こそ確実に下がるってことでしょ。
サチ先生
そこにもダマシがあります。ネックラインを割った直後に反発して戻ってしまうこともあるんです。ですから「完成したら終わり」ではなく、外れたときにどこで撤退するかをセットで決めておきましょう。パターンは勝ちを保証する道具ではなく、シナリオを立てる道具だと考えています。

逆三尊|底値圏に現れる上下逆のパターン

三尊を上下ひっくり返した形が 逆三尊 です。こちらは下落が続いたあとの 底値圏 で現れます。

アゲハ
今度は谷が3つ並んでるチャートを見つけたんだけど。これ三尊の逆でしょ。
サチ先生
そのとおり、逆三尊ですね。中央の谷が最も深く、左右の谷が浅い形で、3つ目の谷が安値の更新に失敗しています。つまり今度は売りの力が衰えてきたことを示すので、上昇転換のサインとして注目されます。
アゲハ
完成の判定も、三尊と同じ考え方でいいわけ?
サチ先生
同じですね。逆三尊では谷と谷の間にできる2つの戻り高値を結んだ線がネックラインで、価格がこれを上に抜けたら完成です。先回りが外れやすいのも、完成後にダマシがあり得るのも三尊とまったく同じです。
逆三尊(逆ヘッドアンドショルダー)のチャート図。中央が最も深い3つの谷と、2つの戻り高値を結んだネックラインを示している

逆三尊の背景も三尊の裏返しで説明できます。中央の谷で安値を付けたあと、3つ目の谷が安値更新に失敗したということは、「これ以上安く売りたくない」と考える人が増え、下値では買いが入り始めている状態です。下落が長く続いた銘柄の底値圏で逆三尊らしき形を見つけたら、ネックラインの攻防に注目してみましょう。

ダブルトップとの違い

天井のサインとしては、山が2つの ダブルトップ も有名です。底のサインであるダブルボトムの上下逆のパターンですね。

アゲハ
山2つのダブルトップと山3つの三尊、どっちも天井のサインなら、何が違うわけ?
サチ先生
一番の違いは山の数と高さの関係ですね。ダブルトップはほぼ同じ高さの山が2つ。三尊は中央が一番高い山が3つ。三尊のほうが「高値更新に成功→次は失敗」という攻防を1往復多く含むぶん、形が完成するまでに時間がかかります。
アゲハ
ネックラインの引き方も違うの?
サチ先生
ダブルトップは谷が1つしかないので、その谷の安値に引いた水平線がネックラインです。三尊は谷が2つあるので2つの谷を結んだ線になり、水平とは限りません。ただ「ネックラインを割って完成」という判定の考え方は共通ですね。

比較のために、ダブルトップの形も図で確認しておきましょう。

ダブルトップのチャート図。ほぼ同じ高さの2つの山と、谷の安値に引いた水平なネックラインを示している

2つのパターンの違いを表に整理します。

項目 三尊(ヘッドアンドショルダー) ダブルトップ
山が3つ・中央が最も高い ほぼ同じ高さの山が2つ
出る場所 上昇が続いたあとの天井圏 上昇が続いたあとの天井圏
ネックライン 2つの谷を結んだ線 1つの谷の安値の水平線
完成条件 ネックラインを下に割る ネックラインを下に割る

どちらが出ても「完成=必ず下落」ではありません。あくまで判断材料の1つとして、撤退ルールとセットで使いましょう。

まとめ

  • 三尊は天井圏に現れる3つの山のパターンで、中央の山(ヘッド)が最高値
  • 3つ目の山が高値更新に失敗した形=買いの力の衰え を示すと解釈される
  • 完成の判定は ネックライン(2つの谷を結んだ線)割れ。先回りは外れやすい
  • 逆三尊は底値圏に現れる上下逆の形で、ネックライン上抜けで完成
  • ダブルトップとの違いは 山の数(3つか2つか)とネックラインの引き方
  • どのパターンにも ダマシ があり、完成しても逆行することがある。撤退ルールとセットで使う

実際に練習してみよう

三尊・逆三尊は、チャートを後から眺めると簡単に見つかりますが、未来が見えない状態で「今まさに形成中かもしれない」チャートを判断するのは別の難しさがあります。本サイトのリプレイ練習なら、仮想のお金でネックラインの攻防を体験できます。

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よくある質問

三尊と逆三尊はどう違うのですか?

三尊は天井圏で現れる3つの山の形で、下落転換のサインとして知られています。逆三尊はその上下逆で、底値圏に3つの谷ができる形。上昇転換のサインとして注目されます。形は逆ですが「中央が最も深い」「ネックライン超えで完成」という考え方は共通です。

三尊が出たら必ず下がりますか?

いいえ。三尊はあくまで判断材料の1つで、パターンが完成したように見えても逆方向に動く「ダマシ」が起こることがあります。ネックラインを割ったかどうかの確認や、外れたときの撤退ルールとセットで使うことが重要とされています。

ネックラインとは何ですか?

三尊の場合、3つの山の間にできる2つの谷(安値)を結んだ線のことです。価格がこの線を下に割り込んで初めて三尊は「完成」とみなされます。逆三尊では2つの戻り高値を結んだ線で、上抜けで完成と判定します。

※本記事は教育目的の一般的な解説であり、投資助言や特定銘柄の推奨ではありません。掲載内容は将来の投資成果を保証するものではなく、株式等の取引には価格変動等により損失が生じるおそれがあります。詳細は免責事項をご確認ください。