本文へスキップ
ギャップの種類|窓の3タイプを見分ける方法のアイキャッチ
2026-09-03

ギャップの種類|窓の3タイプを見分ける方法

窓(ギャップ)にはいくつかのタイプがあることを解説。トレンド始まりの窓・トレンド途中の窓・終わりの窓の違いと、それぞれの後の値動きの傾向を会話形式でまとめました。

#チャートパターン#テクニカル#リスク管理

この記事でわかること

・窓(ギャップ)には出る位置によって性格の違いがあること
・トレンドの始まり・途中・終わりに出る3タイプの窓の見分け方
・練習でこの知識をどう活かすか

この記事に出てくる用語窓(ギャップ)トレンド支持線だまし(false breakout)

窓(ギャップ)の基本では、窓ができる仕組みと「窓は埋まりやすい」という性質を説明しました。窓には材料のない小さなコモンギャップもありますが、本記事はトレンドとの位置関係で意味が変わる3タイプに絞って解説します。

窓には性格の違いがある

同じ「窓」という現象でも、出る場所によって意味合いは変わると考えられています。まずは全体像から見ていきましょう。

トレンドの流れを横軸にとり、始まり・途中・終わりの3箇所に窓が出る位置をエメラルド色の丸印で示した全体図
アゲハ
窓ってどれも同じように埋まるんじゃないの? 種類とか気にする意味ある?
サチ先生
実は出る場所によって性質が違うんです。トレンドのどの位置に出たかで、意味がかなり変わってくるんですよ。

トレンドを1本の道のりだとすると、窓が出るタイミングは大きく3つに分けられます。もみ合いを抜けて道が始まる瞬間、道の途中、そして道が終わりに近づく瞬間です。

アゲハ
3つも覚えるの面倒くさいんだけど。
サチ先生
名前は難しそうですが、「今どの位置か」だけ意識すれば十分ですよ。順番に見ていきましょう。

ここまでの内容を、実際のチャートで練習できます(無料・登録不要)

窓埋めリバーサルのシナリオで練習する →

トレンドの始まりに出る窓(ブレイクアウェイギャップ)

狭いレンジでのもみ合いが続いたあと、大きく上か下に窓を開けて抜け出す動きです。新しいトレンドの合図として扱われることが多い窓です。

ブレイクアウェイギャップの拡大図。狭いもみ合いレンジのローソク足が続いたあと、大きな出来高を伴って上に窓を開けて抜け出す様子を示す
アゲハ
もみ合いのあとにいきなり飛ぶ窓は何?
サチ先生
それがブレイクアウェイギャップ(放れの窓)ですね。もみ合いの狭さから一気に抜け出す窓です。

多くの参加者が意識していた狭いレンジを突き破って開く窓なので、出来高(取引量)を伴っていることが多いのも特徴です。参加者の見方が一気に変わったサインとして注目されます。

アゲハ
出来高が少なくても放れの窓って言えるの?
サチ先生
出来高が伴わない窓は、単なる[だまし](/glossary/false-breakout)(見せかけの動き)で終わることもあります。

トレンドの途中に出る窓(ランナウェイギャップ)

すでに始まっているトレンドの途中で、同じ角度のまま追加で開く窓です。勢いの継続を示す窓とされています。

ランナウェイギャップの拡大図。すでに上昇トレンドが続いている途中で、標準的な出来高のまま窓を開けてさらに上昇が継続する様子を示す
アゲハ
トレンドの真ん中でも窓が開くことあるの?
サチ先生
あります。ランナウェイギャップ(継続の窓)と呼ばれ、勢いがまだ続いている印です。

ブレイクアウェイギャップと違い、レンジからの脱出ではないため出来高が突出しないことも多いです。トレンドの角度がほぼ変わらない点が見分けの目安になります。

アゲハ
これって始まりの窓と何が違うの?
サチ先生
一番の違いは直前がもみ合いか、すでにトレンド中かですね。位置を見れば区別しやすいです。

トレンドの終わりに出る窓(エグゾースションギャップ)

長く続いたトレンドの終盤に、非常に大きな出来高を伴って開く窓です。エグゾースションギャップ(英語 exhaustion=消耗。イグゾースチョンとも表記します)は、勢いの出し切りとして扱われ、反転の前兆と語られることがあります。

エグゾースションギャップの拡大図。長く続いた上昇トレンドの終盤で、非常に大きな出来高を伴って窓を開けたあと、勢いを失って反転下落する様子を示す
アゲハ
最後の窓だけ様子が違うって本当?
サチ先生
そう言われています。エグゾースションギャップ(消耗の窓)は、勢いを出し切った合図として語られることが多いですね。

窓自体は上に開いても、その後は買いが続かず反転しやすいという特徴があります。長いトレンドの末に出来高が急増する窓は、この型の可能性が意識されます。

アゲハ
窓が開いたのに反転するって、なんか不思議じゃない?
サチ先生
最後に買いたい人が一斉に買い切ってしまい、続きが足りなくなるイメージですね。

3タイプの見分け方の目安

3つのタイプを1枚の図で比べると、形の違いより「位置の違い」が要点だと分かります。

3タイプの窓を1枚に並べた早見図。左からブレイクアウェイ・ランナウェイ・エグゾースションの位置・出来高・その後の値動きを列で比較する
アゲハ
結局どうやって見分けるの? 形はどれも似てるじゃん。
サチ先生
形よりもトレンドのどの位置にあるかを見るのが目安になります。直前の値動きを確認してみてください。
タイプ 出る位置 出来高の傾向 その後の傾向
ブレイクアウェイ(始まり) もみ合いを抜けた直後 急増しやすい 新トレンドの起点になりやすい
ランナウェイ(途中) トレンド継続中 突出しないことが多い 勢いの継続を示すことが多い
エグゾースション(終わり) 長いトレンドの終盤 非常に大きくなりやすい 反転につながりやすい

この分類は、開いた瞬間に確定できるものではなく、直前の状況から可能性を見積もる目安として使われています。

実際の練習での使い方

窓の種類を知識として覚えるだけでは、実際の判断には結びつきません。練習画面で位置を意識しながら見ることが大切です。

アゲハ
これを覚えると練習に何が活きるの?
サチ先生
窓が出た位置を確認してから、追いかけるか様子を見るかを判断する材料になりますね。

練習画面では、出来高表示をONにしたうえで窓の翌足を1本ずつ進めると、出来高の増減とその後の値動きをセットで観察できます。もみ合い直後なのか、トレンド途中なのか、長いトレンドの終盤なのかを先に確認する習慣をつけましょう。

窓埋めリバーサルの練習ガイドでは、窓が開いたあとに反転していく場面を扱っています。ここで学んだ「終わりの窓」の見分け方を、実際のチャートリプレイで確かめる練習に活かせます。

「始まりの窓」を狙う練習にはギャップアップ継続の練習ガイドがあり、ブレイクアウェイ後の値動きを扱っています。

デイトレード(1日のうちに売買を終えるトレード)向けには、デイトレ: ギャップアップからの続伸デイトレ: ギャップダウンの窓埋めのガイドも用意されています。時間足が短くなっても、位置で見分ける考え方は変わりません。

まとめ

  • 窓(ギャップ)は出る位置によって3つのタイプに分けられ、意味合いが異なる
  • ブレイクアウェイギャップ:もみ合いを抜けた直後に出る、始まりの窓
  • ランナウェイギャップ:トレンド途中で出る、継続の窓
  • エグゾースションギャップ:トレンド終盤に出る、反転につながりやすい窓
  • 見分ける手がかりは形ではなく「トレンドのどの位置にあるか」
  • この分類はすべての窓に明確に当てはまるとは限らず、あくまで判断の目安として使う

なお、練習で表示されるチャート・価格データは、シミュレーション用に生成した合成データ、または実際の市場の値動きを銘柄・日付が特定できないよう加工した派生データです。特定の実在銘柄の価格そのものではありません。

実際に練習してみよう

窓の種類を見分ける感覚は、実際に動くチャートの中で位置を確認しながら判断してこそ身につきます。まずは窓を含むシナリオで、出来高表示をつけて練習してみましょう。登録不要・無料ですぐに始められます。

あわせて読みたい関連ガイド:

アゲハ(応援役のマスコット)

記事の内容、リアルな値動きのチャートで練習してみませんか?

窓埋めリバーサルのシナリオで練習する →

中級日足。練習は無料・登録不要です

関連記事

よくある質問

窓の種類は必ずこの3つに分類できますか?

分析の枠組みとして使われることが多い分類であり、すべての窓が明確にどれかへ当てはまるわけではありません。判断に迷う窓もあることを前提に、目安として使うものと考えられています。

エグゾースションギャップが出たらすぐ手仕舞うべきですか?

転換の前兆として注目されることが多い一方、断定はできません。出来高や直後の値動きなど、他の根拠とあわせて判断することが一般的とされています。

窓埋めとの関係はどうなりますか?

「窓は埋まりやすい」という性質はどのタイプにも共通しますが、埋まるまでの期間や意味合いはタイプによって異なります。詳しくは基礎記事の窓埋めの解説もあわせて確認してください。

※本記事は教育目的の一般的な解説であり、投資助言や特定銘柄の推奨ではありません。掲載内容は将来の投資成果を保証するものではなく、株式等の取引には価格変動等により損失が生じるおそれがあります。詳細は免責事項をご確認ください。