
フラッグ・ペナントの見方|トレンド継続パターンの特徴と練習ポイント
フラッグ・ペナントは急な値動き(旗竿)のあとの小さなもみ合いを経てトレンドが続きやすいとされる継続パターンです。旗竿と旗の構造、放れの確認方法、エントリー・損切り・値幅目標の測り方を図解で解説します。
この記事でわかること
・フラッグ=旗竿(急な動き)+旗(小さな逆方向のもみ合い)という構造
・ブルフラッグとベアフラッグの見分け方
・もみ合い放れを確認するエントリーと、損切り・値幅目標の測り方
急上昇していた株価が、ふっと勢いを止めて小さく下げ始める——。「もう終わりかな」と手放したくなる場面です。
チャートパターンの世界では、これがトレンドの途中休憩を示す フラッグ(旗) かもしれません。今回はチャートパターンの基礎の継続パターンの代表格を、アゲハとサチ先生の会話で学びます。
フラッグとは:旗竿+旗の2部構成
フラッグは、旗竿(はたざお) と 旗 の2つのパーツでできています。
フラッグの条件は次の2点です。
- 旗竿:短期間の急な一方向の値動き(急騰または急落)
- 旗:旗竿と逆方向へ小さく傾いた、上下のラインがほぼ平行なもみ合い
「急な動き → 小休止 → 再び元の方向へ」という流れが完成して、はじめてフラッグらしい形になります。
ブルフラッグとベアフラッグ
フラッグには方向によって2つの呼び名があります。
まずはブルフラッグの典型形を見てみましょう。
ベアフラッグはこの上下逆です。
ペナントとの違いは「平行か収束か」だけ
フラッグとよく似た形に ペナント(三角旗) があります。もみ合い部分の上下ラインが、フラッグでは平行、ペナントでは三角形に収束していく点だけが違います。読み方はほぼ同じで、どちらも急な動きのあとの小休止として扱われます。
なお、収束が長引いて数週間〜数ヶ月規模になると「三角保ち合い」として扱われる領域です。詳しい形と見方は三角保ち合いの記事で解説しています。フラッグ・ペナントは、あくまで急な動きの直後にできる短い小休止という時間感覚も覚えておきましょう。
なぜ「継続パターン」とされるのか
形を覚えたら、次は理屈です。理由が分かっていると、形が少し崩れていても本質から判断できます。
エントリーの考え方:放れを確認してから
フラッグを見つけたら、どこで入り、どこで諦めるかをセットで考えます。
仮に旗竿が500円分の急騰だったとします(説明用の架空の例です)。旗の上限を終値で抜けた足の終値を「放れた位置」とし、そこから同じ500円分を上に積み上げた水準が目標の目安になります。
エントリー・損切り・目標を1枚のチャートにまとめると、次のようになります。ベアフラッグの空売り(またはロング手仕舞い)の場合は、上下を読み替えてください。
- エントリー:旗の上限ラインを終値で上に抜けた(もみ合い放れした)のを確認してから
- 値幅目標の目安:旗竿の値幅を、放れた足の終値から同じ分だけ積み上げた水準
- 損切り:旗(もみ合い)の下限を割った地点
- 補助確認:放れの瞬間に出来高が増えているか
この型どおりに進めても損切りにかかることはあります。大切なのは1回1回の勝ち負けではなく、「入る前に出口を決めておく」手順を崩さないことです。
練習ではこう見る
フラッグやペナントは、完成したチャートで探すのは簡単でも、動いている最中に「これは旗か、それとも反転か」を判断するのは難しいものです。本サイトのリプレイ練習なら、次の手順で1本ずつ確かめられます。
- 急騰・急落後のもみ合いを、未来が見えない状態で1本ずつ進める
- 旗の上限(下限)ラインを終値で抜けたかを確認する
- 抜けた瞬間の出来高が増えているかを確認する
- 旗竿の長さを目安に値幅目標と損切りラインを決めておく
まとめ
- フラッグ=旗竿(急な動き)+旗(逆方向への小さな平行なもみ合い) の2部構成
- 急騰後の下向きの旗が ブルフラッグ、急落後の上向きの旗が ベアフラッグ
- ペナントとの違いはもみ合いが 平行か収束か だけで、読み方はほぼ共通
- 継続しやすいとされる背景は 利益確定売りの消化 と 乗り遅れた買い手の待機
- エントリーは もみ合い放れの確認後、値幅目標は 旗竿の長さを放れた終値に積み上げた水準、損切りは もみ合いの下限
- 継続パターンとされるが反転するケースもあり、値幅目標はあくまで目安。損切りラインを先に決めてから臨む

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よくある質問
フラッグとペナントはどちらが信頼できますか?
どちらが優れているという定まった評価はありません。もみ合い部分の形が平行か収束かという違いであり、読み方はほぼ共通です。どちらの場合も、直前のトレンドの強さや出来高の変化とあわせて判断材料の1つとして扱うのが一般的です。
フラッグが出たら必ずトレンド方向に動きますか?
いいえ。フラッグは継続パターンとされていますが、もみ合いのまま反対方向へ抜けて反転するケースもあります。だからこそ「もみ合いを抜けたのを確認してから入る」「抜けなかった場合の損切りラインを先に決めておく」ことが重視されます。
値幅目標はどうやって決めればいいですか?
旗竿(直前の急な動き)の値幅を、放れた足の終値から同じ分だけ積み上げる見方が目安としてよく使われます。あくまで目安であり、そこまで到達する保証はありません。手前で失速することも、大きく超えることもあります。
※本記事は教育目的の一般的な解説であり、投資助言や特定銘柄の推奨ではありません。掲載内容は将来の投資成果を保証するものではなく、株式等の取引には価格変動等により損失が生じるおそれがあります。練習で表示されるチャート・価格データは、シミュレーション用に生成した合成データ、または実際の市場の値動きを銘柄・日付が特定できないよう加工した派生データです。特定の実在銘柄の価格そのものではありません。詳細は免責事項をご確認ください。
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