本文へスキップ
ボリンジャーバンドの使い方|初心者向けに±σ・スクイーズの見方を解説のアイキャッチ
公開 2026/8/1・更新 2026/9/5

ボリンジャーバンドの使い方|初心者向けに±σ・スクイーズの見方を解説

ボリンジャーバンドの使い方を初心者向けに解説。±1σ〜3σの意味、スクイーズとエクスパンション、逆張り・順張りそれぞれの活用法とダマシの注意点まで実戦目線でまとめます。

#テクニカル#インジケーター

この記事でわかること

・ボリンジャーバンドを構成する±1σ〜3σのラインの意味と「収まる確率」の考え方

・バンドが縮む「スクイーズ」と広がる「エクスパンション」から相場の状態を読む方法

・逆張りと順張り、2つの正反対の使い方と、ダマシ(バンドウォーク)に引っかからないための注意点

この記事に出てくる用語:ボリンジャーバンド/レンジ相場/ダマシ/バンドウォーク(±2σなどに沿って動き続けること)

ボリンジャーバンドは、移動平均線の上下に「値動きの散らばり具合」を示すラインを重ねたテクニカル指標です。初心者にとっては一見ラインだらけで難しそうですが、使い方の基本は「株価が今、普段の範囲の中にいるか、外にはみ出しているか」を見るだけ。

逆張りにも順張りにも使える万能型の指標なので、この記事で基礎から順番に整理していきましょう。

アゲハ
サチ先生。チャートに出したら線が何本も出てきてうにょうにょしてる。あれ何を表してるわけ?
サチ先生
あの帯(バンド)は、いわば「株価の通学路」ですね。毎日多少ズレても、だいたい決まった道幅の中に収まるでしょう。
アゲハ
へえ、道幅みたいなものがあるんだ。
サチ先生
統計を使って「普段ならこの範囲に収まるはず」という道幅を描いたものです。株価が端に来たら行き過ぎのサインです。

ボリンジャーバンドの構成|±1σ〜3σの意味

ボリンジャーバンドは、真ん中のミドルバンド(20期間の移動平均線が一般的)と、その上下に引かれたσ(シグマ)ラインでできています。σは「標準偏差」といって、値動きの散らばり具合を表す統計の数値です。

  • ±1σ: 約68%が収まる計算になる範囲
  • ±2σ: 約95%が収まる計算になる範囲(実戦で最もよく使われる)
  • ±3σ: 約99.7%が収まる計算になる範囲

※これらの確率は値動きが正規分布に従うと仮定した場合の理論値で、実際の相場ではこの通りにならないこともあります。

ボリンジャーバンドの構造の図解。中心線(移動平均線)と±1σ・±2σの帯、幅が縮むスクイーズと広がるエクスパンションの形
アゲハ
シグマとか標準偏差とか、急に数学の授業じゃん。要するにどう捉えればいいわけ?
サチ先生
テストの偏差値と同じ発想ですよ。50が平均で、70超えは全体のごく一部ですよね。
アゲハ
株価も同じってこと?
サチ先生
はい。±2σの外に出るのは統計上5%くらいの「珍しい状態」です。+2σは買われすぎ、-2σは売られすぎの目安になります。
アゲハ
じゃあ±3σまで行ったら、絶対に戻ってくるんじゃないの?
サチ先生
そこが一番の落とし穴です。この確率は「値動きが普段どおり」という前提の話ですから。
アゲハ
前提が崩れることもあるの?
サチ先生
決算などの大きなニュースで前提が崩れると、確率を無視してバンドの外を進み続けることがあります。
サチ先生
「戻るはず」と決めつけず、外れたときの損切りルールとセットで使うのが大前提です。

スクイーズとエクスパンション|バンドの幅で相場を読む

ボリンジャーバンドのもう1つの見どころが、バンドの幅そのものです。幅は値動きの激しさ(ボラティリティ)に応じて伸び縮みします。

  • スクイーズ: バンドの幅がキュッと縮んだ状態。値動きが小さく、エネルギーを溜めている局面
  • エクスパンション: バンドの幅がバッと広がった状態。値動きが激しくなり、トレンドが発生しやすい局面
バンドの幅が縮むスクイーズと広がるエクスパンションを1枚に示した図。値動きが小さい間は幅が狭く、放れた後は上下のバンドが大きく開いていくレンジ相場のチャート例。株価が一定の範囲を行き来し、値動きが小さくバンドが縮みやすい場面
アゲハ
バンドが縮んでるときって退屈な相場でしょ。見なくてもいいんじゃない?
サチ先生
むしろ逆で、スクイーズは「静けさは嵐の前触れ」として注目される場面なんです。
アゲハ
縮むとなんで動きが大きくなるの?
サチ先生
バネを縮めるほど放したときに勢いよく跳ねますよね。狭い範囲での小競り合いが長く続くと、大きなトレンドに育ちやすいという経験則があります。
アゲハ
じゃあエクスパンションが始まったら、その方向に飛び乗ればいいじゃん。
サチ先生
それが順張りの基本発想です。ただし放れた直後はダマシ(すぐ逆戻りする動き)も起きやすいんです。
サチ先生
両側のバンドが開いているか、出来高が増えているかを確かめてから動きたいところです。

逆張りでの使い方|バンドタッチで反発を狙う

ボリンジャーバンドの代表的な使い方の1つ目が逆張りです。レンジ相場(一定の範囲を行き来する相場)で、-2σタッチで買い、+2σタッチやミドルバンドで売るという見方があります。

アゲハ
売られすぎで買って戻ったら売る。ゴムひもが伸びきったら戻る感じ?
サチ先生
そのイメージで合っています。ただし逆張りが機能しやすいのはバンドが横ばいのレンジ相場のときです。
アゲハ
トレンドが出てるときはどうなるの?
サチ先生
端が動いている相場で逆張りすると、伸びたゴムを追いかけて延々と引きずられます。RSIなど他の指標と組み合わせて確かめる人も多いです。
アゲハ
逆張りで入って、そのまま戻ってこなかったらどうするわけ?
サチ先生
それが逆張り最大のリスクです。だから入る前に損切りラインを決めておくことが欠かせません。
サチ先生
「レンジの下限を明確に割ったら撤退」のように、仮説が崩れた地点を先に決めます。

順張りでの使い方|バンドウォークに乗る

2つ目の使い方が順張りです。強いトレンドが出ると、株価が+2σ(下落なら-2σ)に沿って進み続ける「バンドウォーク」という現象が起こります。これをトレンド継続のサインと見て、流れに乗る使い方です。

値動きの激しい相場のチャート例。バンドが大きく広がり、強い方向性を持って動く場面バンドウォークの実例図。株価が+3σラインに沿って張り付いたまま上昇を続け、統計上は珍しいはずの状態が何本も継続していく様子

±3σの外側でも戻らずに張り付き続ける、バンドウォークの実例です。

アゲハ
待って。さっきは「+2σは買われすぎだから売る」って話だったじゃん。正反対でしょ。
サチ先生
よく気づきましたね。逆張りと順張りは相場の状態によって使い分けるものなんです。
アゲハ
同じ「端にいる」のに、なんで意味が変わるの?
サチ先生
住宅街(レンジ)では端に寄ったら中央に戻るのが自然ですが、高速道路(トレンド)では追い越し車線を走り続けるのが普通です。
サチ先生
バンドの向きと幅で、今どちらの相場かを先に判断しましょう。
アゲハ
バンドウォーク中を「買われすぎだ」って逆張りしたら、えらいことになるじゃん。
サチ先生
それが典型的な失敗パターンです。バンドウォークは珍しい状態が「続いてしまう」局面ですから、逆張り目線には最悪のダマシになります。
アゲハ
順張り目線なら、いつ手じまいすればいいの?
サチ先生
実体が+2σ付近に張り付く間はトレンド継続、ミドルバンドを明確に割ったら勢いが落ちたサインと見て手じまいを考える使い方があります。

逆張りと順張り、それぞれの使い方を整理すると次のとおりです。

逆張り 順張り(バンドウォーク)
向いている相場 バンドが横ばいのレンジ相場 バンドが開いたトレンド相場
エントリーの目安 -2σタッチで買い +2σ沿いの推移を確認して乗る
決済の目安 ミドルバンドや+2σ バンド内側への明確な戻り
主なリスク トレンド発生時に逆行し続ける 飛び乗り直後の急反転(ダマシ)
損切りの考え方 レンジ下限割れで撤退 直近の押し安値割れで撤退

ダマシを減らすための3つの注意点

便利なボリンジャーバンドにも弱点はあります。使う前に次の3点を押さえておきましょう。

  1. バンドタッチだけで即売買しない: ±2σタッチは「普段より行き過ぎ」の目安であって、反転の保証ではありません。ローソク足の形や他の指標と合わせて確認する見方が一般的です
  2. 相場の状態判定を先にする: バンドが横ばいなら逆張り目線、傾いて拡大中なら順張り目線。この順番を飛ばすとバンドウォークに巻き込まれます
  3. 損切りルールとセットで使う: 統計の前提が崩れる場面(急なニュースなど)では確率どおりに動きません。想定が外れたときの撤退ラインを先に決めておきましょう
アゲハ
結局、どこから手をつければいいわけ? 両方いきなりは無理でしょ。
サチ先生
最初は「バンドの幅と向きを毎日観察する」だけでも十分ですよ。
アゲハ
具体的にはどんな場面を見ればいいの?
サチ先生
スクイーズからのエクスパンション、レンジでの±2σ反発、トレンドでのバンドウォーク。この3場面を見分けられてから、自分に合う使い方を確かめましょう。

練習で「相場の状態を見分ける目」を身につけよう

ボリンジャーバンドを使いこなす鍵は、知識よりも「今がレンジかトレンドか」を見分ける経験です。これはチャートで何度も場面を見て、手を動かして初めて身につきます。

過去のチャートを未来が見えない状態でリプレイしながら仮想売買を試せます。レンジ相場での逆張りや、ブレイク後の順張りを練習してみましょう。

まとめ

  • ボリンジャーバンドはミドルバンド+±1σ〜3σで構成され、±2σは正規分布を仮定した場合に約95%の値動きが収まる計算になる目安
  • バンドの幅が縮むスクイーズは大きな動きの前触れ、広がるエクスパンションはトレンド発生のサインとされる
  • レンジ相場では逆張り、トレンド相場では順張り(バンドウォーク)と、相場の状態で使い方を切り替える
  • バンドタッチは反転の保証ではなく、ダマシやバンドウォークに逆らうリスクが常にある
  • 損切りルールとセットで使い、最後は自分のルールで判断する

執筆・運営:株トレ練習 運営

株式投資初心者向けに、チャートリプレイ形式のトレード練習と解説記事を個人で運営しています。

運営者情報を見る →
アゲハ(応援役のマスコット)

記事の内容を、実際の相場の値動きをもとにしたチャートで練習してみませんか?

レンジ相場のシナリオで練習する →

初級・1時間足

関連記事

よくある質問

ボリンジャーバンドの設定期間は何が一般的ですか?

ミドルバンドに20期間の移動平均線を使い、±2σを表示する設定が最も広く使われています。まずはこの標準設定で、バンドの幅の変化(スクイーズとエクスパンション)に慣れるのがおすすめです。

±2σを超えたら必ず戻りますか?

いいえ。±2σに収まる約95%という数字は値動きが普段どおりという前提の理論値で、決算や大きなニュースで前提が崩れると、バンドの外側を進み続けること(バンドウォーク)があります。「戻るはず」と決めつけず損切りルールとセットで使うのが基本とされています。

ボリンジャーバンドは逆張りと順張りのどちらで使うべきですか?

相場の状態によって使い分けるのが一般的です。バンドが横ばいのレンジ相場では逆張り、バンドが開いてトレンドが出ている場面では順張り(バンドウォーク)という見方があります。今がどちらの状態かを見分けることが先決です。

※本記事は教育目的の一般的な解説であり、投資助言や特定銘柄の推奨ではありません。掲載内容は将来の投資成果を保証するものではなく、株式等の取引には価格変動等により損失が生じるおそれがあります。練習で表示されるチャート・価格データは、シミュレーション用に生成した合成データ、または実際の市場の値動きを銘柄・日付が特定できないよう加工した派生データです。特定の実在銘柄の価格そのものではありません。詳細は免責事項をご確認ください。