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RSIの見方・使い方|買われ過ぎ/売られ過ぎを判定するオシレーターのアイキャッチ
2026-04-13

RSIの見方・使い方|買われ過ぎ/売られ過ぎを判定するオシレーター

オシレーター系テクニカル指標の代表「RSI」。0〜100の値で買われ過ぎ/売られ過ぎを判断する仕組み、70/30ラインの使い方、ダイバージェンスによる転換サインを初心者向けに解説します。

#テクニカル#インジケーター

この記事でわかること

・RSIが0〜100の数値で示す「買われ過ぎ・売られ過ぎ」の意味と、70/30/50ラインの見方

・逆張り・50ラインでの方向判定・ダイバージェンスという3つの基本的な使い方

・強いトレンドでは逆張りが効かないなど、RSIを使うときの落とし穴と対策

この記事に出てくる用語RSIダイバージェンス移動平均線

RSI(Relative Strength Index、相対力指数)は、買われ過ぎ・売られ過ぎを数値化する代表的なテクニカル指標です。移動平均線と並んで初心者に推奨される定番の指標ですが、使い方を誤ると損失の原因になります。今回も質問役のアゲハの疑問から始めましょう。

アゲハ
サチ先生。「買われ過ぎ」ってどういう意味? 人気があって買われてるなら、いいことじゃないの?
サチ先生
いい質問ですね。人気自体は悪くないのですが、短期間に一方向へ動き過ぎると、その反動が起きやすくなると考えられています。バーゲンセールに人が殺到しても、買いたい人が一通り買い終われば店は空いてきますよね。それと同じで「もう買いたい人はだいたい買ってしまったのでは?」という過熱の度合いを数字にしたものがRSIです。

RSIとは:0〜100の値で勢いを示す

RSIは過去N期間(通常14期間)の値動きから、上昇の勢いが相対的にどれくらい強いかを0〜100の数値で示します。オシレーターとは、一定の範囲を行き来するタイプの指標のことです。

  • 70以上: 買われ過ぎ(上昇が行き過ぎ → 下落しやすい)
  • 30以下: 売られ過ぎ(下落が行き過ぎ → 上昇しやすい)
  • 50前後: ニュートラル(中立)
RSIの見方の概念図。0〜100の目盛りのうち70以上を買われすぎの目安(赤の帯)、30以下を売られすぎの目安(緑の帯)、50前後を中立とし、RSIの波線が帯を出入りする様子。強いトレンドでは70以上に張り付くことがある点も注記
アゲハ
0〜100って、テストの点数みたいで分かりやすいじゃん。で、70と30って数字には意味があるの?
サチ先生
体温計をイメージすると分かりやすいですね。平熱が50で、70を超えたら「熱っぽい=相場が過熱気味」、30を下回ったら「冷え過ぎ=売られ過ぎ」という目安です。70と30は昔から世界中のトレーダーが使ってきた定番の基準線で、多くのチャートツールでも最初からこの位置に線が引かれています。
アゲハ
じゃあ70を超えたら、株価はすぐ下がるってことでしょ。
サチ先生
そこが大事なところで、「下がりやすい傾向がある」だけで、必ず下がるわけではありません。熱があっても元気に走り回れる日があるように、勢いの強い相場ではRSIが70を超えたまま上がり続けることもあります。この話は後半の「落とし穴」で順番に見ていきますから、まずは「70と30は注目ポイントの目安」とだけ覚えておきましょう。

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RSIの計算式(概要)

RSI = 100 - ( 100 / (1 + 上昇幅の平均 / 下落幅の平均) )
アゲハ
うわ、数式が出てきた。これ覚えないとダメ?
サチ先生
細かい計算は覚えなくて大丈夫ですよ。中身は「直近14本の間に、上がった幅と下がった幅のどちらが優勢か」の比率を計算しているだけなんです。綱引きで例えると、上昇チームと下落チームの力比べを0〜100点で採点しているようなもの。全部上昇なら100点、全部下落なら0点、五分五分なら50点。「14本の期間でどれくらい上昇が優勢か」を示す点数、とだけ覚えれば十分です。

3つの基本的な使い方

使い方 見るもの 効きやすい相場 効きにくい相場 初心者の難易度
逆張り 70超え/30割れ レンジ(横ばい) 強いトレンド(張り付く) 低い
50ラインで方向判定 50より上か下か トレンドが出ている場面 50付近を往復する場面 低い
ダイバージェンス 価格とRSIの向きの食い違い トレンドの終盤 方向感の無い場面 高い

同じRSIでも、どの相場で使うかによって向き不向きが変わります。以下、順に見ていきます。

1. 逆張り(70超えで売り / 30以下で買い)

最もシンプルな使い方です。逆張りとは、値動きの流れとは反対方向に売買する手法のこと。RSIが70を超えたら買われ過ぎ → 売り、30を下回ったら売られ過ぎ → 買い、と判断します。

アゲハ
下がってる時に買うって、けっこう怖くない? 流れに逆らうわけでしょ。
サチ先生
その感覚は大事にしてください。だからこそ逆張りには「使っていい場面」の条件があると言われます。それがレンジ相場ですね。株価が一定の範囲を行ったり来たりして、方向感のない状態のことです。振り子のように端まで行けば戻ってくる動きを繰り返している間は、「行き過ぎたら戻る」というRSIの考え方がよく合います。
レンジ相場のチャート例。株価が一定の範囲の中を行ったり来たりする場面
アゲハ
なるほど。こういう横ばいなら、下の端で買って上の端で売ればいいんでしょ。
サチ先生
そう、それがレンジ逆張りの基本形ですね。レンジの下限に近づいてRSIが30を下回ったら反発を狙って買い、上限に近づいてRSIが70を超えたら売りを検討する。RSIが「そろそろ端っこですよ」と教えてくれる感覚です。ただし強いトレンドが出ている時は、70や80に張り付いたまま反転しないことが多いです。レンジ相場で使うのが基本、と覚えておきましょう。
レンジ逆張りのチャート例。レンジ下限まで下げたあと反発して上限方向へ戻る場面

2. 50ラインを方向判定に使う

RSIが50より上なら上昇優勢、50より下なら下落優勢と見る使い方です。トレンドフォロー(流れに乗る手法)の補助として使えます。

アゲハ
50って真ん中の何でもない位置でしょ。そこに注目する意味あるの?
サチ先生
50は綱引きの力が釣り合う中央線だからこそ意味があるんですね。RSIが50より上をキープしている間は、上昇チームが優勢な状態が続いているということ。たとえば押し目買い(上昇中の一時的な下げで買うこと)を狙うとき、「下げてもRSIが50を割り込まない」ことを条件にすると、上昇の勢いが保たれたままの押し目を選びやすくなります。
アゲハ
へえ、70や30だけじゃなくて、真ん中の50にも使い道があるんだ。
サチ先生
そういうことです。70/30は「行き過ぎ」を見る線、50は「どっちが優勢か」を見る線と役割が違います。面白いのは、逆張りだけがRSIの使い方ではないところですね。

3. ダイバージェンス(逆行現象)

ダイバージェンスとは、株価とRSIの動きが食い違う現象のことです。株価は新高値を更新しているのに、RSIは高値を更新できない状態を「ベアリッシュ・ダイバージェンス」と呼び、天井転換の予兆として知られています。

アゲハ
株価は高値を更新してるのに、RSIは更新できない……? そんなことある?
サチ先生
起きるんです。ボールを真上に投げた場面を想像してみてください。ボールはまだ上に向かっているけれど、上がるスピードはだんだん落ちているはずです。それと同じで、値段は少しずつ高くなっているのに、上昇の勢い(RSI)は前回の高値の時より弱い。見た目は好調でも中身の勢いが衰えているので、「そろそろ天井かもしれない」という注意信号として見られます。
アゲハ
逆のパターンもあるの? 下げてる時のバージョンっていうか。
サチ先生
ありますよ。株価は新安値をつけているのに、RSIの安値は切り上がっているパターンを「ブリッシュ・ダイバージェンス」と呼んで、底打ちのサインとされています。下落の勢いが尽きかけている状態、という読み方ですね。どちらも「すぐ反転する」という約束ではなく、転換の可能性を早めに知らせてくれる予兆として使いましょう。
RSIのダイバージェンスの図解。株価は高値を切り上げているのにRSIは高値を切り下げている逆行状態で、上昇の勢いの衰えを示す天井転換の予兆とされる

RSIを使う時の落とし穴

便利なRSIにも弱点があります。ここを知らないまま使うと痛い目にあいやすいので、3つの落とし穴を順番に見ていきましょう。

落とし穴1:強いトレンドで逆張りしない

「RSIが70を超えたから売り」は、強いトレンド中だと全く機能しません。RSIが80〜90に張り付いたまま株価が上がり続けることはよくあります。

V字回復のチャート例。急落から一気に反発し上昇が続く、RSIの逆張りが効きにくい場面
アゲハ
このチャート、急落からのV字回復じゃん。こういう時にRSIを見てるとどうなるの?
サチ先生
実際に確かめると、急落の途中でRSIは30を割り込んで「売られ過ぎ」を示し続けます。でも下げの勢いが強い間は、売られ過ぎのままさらに下げます。逆に、V字で反発した後の急上昇では70を超えたまま上がり続ける。動く歩道を逆走するようなもので、強い流れの中で「行き過ぎだから戻るはず」は通用しないんですね。
アゲハ
怖っ。逆張りしていい場面かどうかって、どうやって見分けるの?
サチ先生
シンプルな対策は長期の移動平均線の向きを先に確認することですね。移動平均線がはっきり上を向いている上昇トレンド中は、RSIの「売りサイン」を使わない。横ばいでレンジ相場と確認できた時だけ逆張りを検討する。この一手間を入れるだけでも、RSIでの事故は減らせると考えられます。

落とし穴2:期間設定の誤解

デフォルトの14期間は汎用的ですが、どんな取引にも最適というわけではありません。

アゲハ
14期間って、どこから来た数字なの? 変えてもいいわけ?
サチ先生
14はRSIの考案者が使った伝統的な設定で、幅広い場面でバランスが良いとされている数字です。ただ、デイトレードのような短い勝負には反応が遅すぎる場合があります。短期なら9期間、長期なら21〜25期間がよく使われる目安ですね。どの設定が合うかはチャートや取引スタイルによって違いますから、そこは実際に試して確かめるしかありません。まずは標準の14で見方に慣れていきましょう。

落とし穴3:単独で判断しない

RSIだけで売買判断するのは危険です。移動平均線やサポートライン(株価を支える節目の線)と組み合わせて使うのが基本です。

アゲハ
せっかく数字でハッキリ出るのに、RSIだけじゃダメなの?
サチ先生
数字でハッキリ出るからこそ、頼り過ぎが危ないんですね。天気予報だって、降水確率だけでなく空模様や風も見て傘を決めますよね。RSIは「過熱度」という一面しか測っていませんから、トレンドの向きは移動平均線で、反発しやすい価格帯はサポートラインで確認する。複数の根拠が重なった場面だけ動くようにすると、判断の質は上げやすくなります。

まとめ

  • RSIは0〜100で勢いの相対的強さを示すオシレーター。70以上は買われ過ぎ、30以下は売られ過ぎの目安
  • 70/30の逆張りはレンジ相場では有効だが、強いトレンド中は機能しない。長期移動平均線の向きを先に確認する
  • 50ラインでの方向判定や、ダイバージェンスによる転換予兆という一歩進んだ使い方もある
  • 期間設定は標準の14から。短期は9、長期は21〜25が目安
  • 単独では判断せず、移動平均線やサポート/レジスタンスと併用するのが鉄則

実際に練習してみよう

RSIは数字で出るので、リアルな値動きのチャートで「70を超えた時、その後どう動いたか」を何度も見ると、逆張りしていい場面かどうかの感覚が身につきます。本サイトの練習ではRSIをワンクリックで表示できるので、過去チャートのリプレイで仮想売買を試してみましょう。

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アゲハ(応援役のマスコット)

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よくある質問

RSIが70を超えたら売っていいですか?

70超えは「買われ過ぎ」の目安とされますが、強い上昇トレンドでは70台に貼り付いたまま上げ続けることがあります。逆張りに使う場合は、トレンドが出ていない場面に限るなど条件を絞る方法が知られています。

RSIの期間設定は変えた方がいいですか?

14が広く使われる初期値です。期間を短くすると反応が早くなる代わりにサインが増え、長くすると鈍くなります。設定を頻繁に変えると比較ができなくなるため、まず14で基準を作る進め方が一般的です。

ダイバージェンスが出たら相場は転換しますか?

価格とRSIの向きが食い違うダイバージェンスは注意信号とされますが、出てからしばらくトレンドが続くこともあります。単独で判断せず、価格側の形が崩れたかどうかと合わせて確認する方法が使われます。

※本記事は教育目的の一般的な解説であり、投資助言や特定銘柄の推奨ではありません。掲載内容は将来の投資成果を保証するものではなく、株式等の取引には価格変動等により損失が生じるおそれがあります。詳細は免責事項をご確認ください。