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2026-09-03

ADX・DMIの使い方|トレンドの強さを測る

ADXとDMIとは何かを初心者向けに解説。トレンドの有無ではなく「強さ」を測る指標であること、+DIと-DIの見方、レンジとトレンドの判別への使い方を会話形式でまとめました。

#テクニカル#インジケーター#手法

この記事でわかること

・ADXは「方向」ではなく「トレンドの強さ」を測る指標であること
・+DIと-DIがそれぞれ上昇・下降どちらの勢いを表すか
・ADXの高低からレンジ相場とトレンド相場を見分ける考え方

この記事に出てくる用語ADXDMIトレンドレンジ相場

RSIやMACDでオシレーターに慣れてくると、次に気になるのが「今はトレンドなのかレンジなのか」という視点です。それを測るための指標が ADXDMI です。今回はアゲハと一緒に、この2つの役割を整理していきましょう。

ADX・DMIとは何か

ADXとDMIは、価格の方向ではなく 勢いの強さ に注目する指標です。

アゲハ
サチ先生、[RSI](/glossary/rsi)や[MACD](/glossary/macd)と何が違うの?似たような線が増えてきて混乱してきた。
サチ先生
大事な違いがあります。RSIやMACDは「買われすぎ・売られすぎ」や「上か下か」を見る指標ですが、ADXは値動きの勢いの強さだけを測る指標なんです。
アゲハ
強さだけ?上がってるか下がってるかは分からないの?
サチ先生
そのとおりです。ADXは方向を示しません。方向を補うのがDMIという指標で、上昇の勢いを示す+DIと下降の勢いを示す-DIという2本の線からできています。
ローソク足の下段に+DIと-DIの2本の線が交差するオシレーターを重ねた基本図。+DIは上昇の勢い、-DIは下降の勢いを表す

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+DIと-DIの見方

DMIは2本の線が上下に入れ替わりながら動きます。

アゲハ
2本の線がどっちがどっちだか分からなくなりそう。
サチ先生
シンプルに覚えると楽です。+DIは「上昇の勢い」を表す線、-DIは「下降の勢い」を表す線。+DIが-DIより上にあれば、上昇の勢いが優勢という見方になりますね。
アゲハ
じゃあ+DIが上にあれば、買いのサインってこと?
サチ先生
位置関係は目安の1つに過ぎません。+DIが優勢な状態が続いているだけの場合もあり、それだけで売買の根拠にはしないほうが良いと考えられます。

ADXの数値の見方(強い・弱いの目安)

ADXは0〜100の範囲で動き、数値の高低が勢いの目安になります。

アゲハ
ADXの数字が大きいと、上昇トレンドが強いってことでしょ?
サチ先生
早合点は禁物です。ADXが高いのは「トレンドの勢いが強い」ことを示すだけで、上昇か下降かは示しません。下降トレンドが強いときもADXは高くなります。
+DIと-DIに加えてADXの線を重ねた図。ADXが高い区間の背景をエメラルド色の帯で示し、数値ではなく高低の目安を表す
アゲハ
じゃあ方向を知りたいときは、さっきの+DIと-DIを見ればいいんだね。
サチ先生
そのとおりです。ADXで「勢いの強さ」を、DMIで「どちら向きか」を確認する、という役割分担で見るとすっきりしますね。

レンジ相場とトレンド相場の見分けへの応用

ADXの高低は、レンジ相場かトレンド相場かを見分ける手がかりとして使われることがあります。

アゲハ
ADXでレンジかトレンドか分かるってこと?
サチ先生
目安として使われることが多いですね。ADXが低い区間は方向感の薄い[レンジ相場](/glossary/range-market)、高い区間は明確な[トレンド](/glossary/trend)が出ている状態、という対応で見る考え方があります。
上部のローソク足チャートを、ADXが高いトレンド区間とADXが低いレンジ区間に色分けし、下段のADXの高低と対応させた図
アゲハ
なるほど、ADXが低い間は無理にトレンド狙いの手法を使わなくてもいいってことか。
サチ先生
良い視点です。ADXが低いときは順張り手法が機能しにくいとされ、逆張りやレンジ向けの手法を検討する材料の1つになりますね。

+DIが-DIを上抜くタイミングと、その後の値動きの対応を見ると、DMIとADXの関係がさらにつかみやすくなります。

+DIが-DIを上抜く場面と、その直後にローソク足が上昇していく様子を矢印で対応させた図

ADX・DMIを使う際の注意点

ADXとDMIだけで売買判断のすべてが完結するわけではありません。

アゲハ
これでもうトレンドもレンジも完璧に見分けられるじゃん。
サチ先生
それは言い過ぎです。ADXは過去の値動きから計算されるため反応が遅れることがあり、方向を示さない点も忘れてはいけません。他の指標や[トレンド](/glossary/trend)の判断とあわせて使うのが一般的とされています。
アゲハ
他の指標って、たとえば何と組み合わせればいいの?
サチ先生
決まりはありませんが、[移動平均線](/glossary/moving-average)の傾きや支持線・抵抗線と組み合わせて見る方法が知られています。ADX単独で完結させないことが大切ですね。

RSI・MACD・ADXの役割の違い

3つの指標は似た見た目でも、測っているものが異なります。

指標 何を測るか 方向を示すか 向いている場面
RSI 買われすぎ・売られすぎ 一部示す(水準の高低) レンジ相場での逆張りの目安
MACD トレンドの転換と勢い 示す(クロスで方向) トレンド転換のタイミング確認
ADX(DMI併用) トレンドの強さ ADX自体は示さない(DMIが補う) 今がトレンドかレンジかの判別

練習ではこう見る

本サイトの練習画面では、現時点でADX・DMIをチャートに直接表示する機能はありません。そのかわり、移動平均線の傾きと価格の高値・安値の動きから、トレンドの強さを代用して判断する練習ができます。

  1. 練習コース一覧から、トレンド系のシナリオを選ぶ
  2. 移動平均線がはっきり傾いている区間と、横ばいに近い区間を見比べる
  3. 高値・安値が切り上がって(または切り下がって)いるかを確認し、勢いの強さを自分なりに読み取る
  4. 移動平均線が横ばいの区間では、無理にトレンド狙いのエントリーをしない判断も練習する

なお、練習で表示されるチャート・価格データは、シミュレーション用に生成した合成データ、または実際の市場の値動きを銘柄・日付が特定できないよう加工した派生データです。特定の実在銘柄の価格そのものではありません。

まとめ

  • ADXは「方向」ではなく「トレンドの勢いの強さ」を0〜100で測る指標
  • DMIは+DI(上昇の勢い)と-DI(下降の勢い)の2本で方向を補う
  • ADXが高い区間はトレンド相場、低い区間はレンジ相場の目安とされる
  • +DIが-DIを上抜くタイミングは1つの目安であり、上昇を保証するものではない
  • ADX・DMIは単独で使わず、移動平均線や支持線・抵抗線など他の材料と組み合わせるのが一般的
  • 練習画面に表示がない場合は、移動平均線の傾きや高値・安値の切り上げ・切り下げで代用して勢いを読む練習ができる

実際に練習してみよう

トレンドの強さを意識しながら、勢いのあるチャートリプレイで練習してみましょう。登録不要・無料ですぐに始められます。

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よくある質問

ADXが高ければ必ず儲かりますか?

そうとは限りません。ADXは値動きの勢いの強さを示すだけで、方向や勝敗を保証するものではないとされています。上昇・下降どちらの勢いが強いかは+DIと-DIの位置関係で別に確認する必要があります。

ADXとDMIはセットで使う必要がありますか?

セットで語られることが多い指標ですが、必須の組み合わせというわけではありません。まずはADXだけで「今は勢いが強いか弱いか」を眺めることから始めても良いとされています。

この指標は既存のどのガイドで使えますか?

勢いのある値動きを扱うモメンタム加速ガイドなど、トレンドの強さを意識する練習シナリオで活かせます。まずはチャートを見ながらトレンドの強弱を体感してみてください。

※本記事は教育目的の一般的な解説であり、投資助言や特定銘柄の推奨ではありません。掲載内容は将来の投資成果を保証するものではなく、株式等の取引には価格変動等により損失が生じるおそれがあります。詳細は免責事項をご確認ください。